睡眠時間平均、総務省統計局、厚生労働省、NHKを始め、その他にも平均的な睡眠時間を知るために必要な日本国内の統計グラフを年齢別や男女別に集めました …
睡眠時間シリーズはこちらからどぞ。 ↓
第1回 睡眠時間の理想を決める5つの要因!【調べ方と考え方】
第4回 睡眠時間が短い!短くても質を確保するたった2つの方法
第8回 睡眠時間3時間を使いこなす方法
第9回 睡眠時間が6時間でも睡眠不足で困らないたった2つの方法
睡眠時間の平均が知りたい場合、日本では国家機関や企業をはじめ、様々な統計情報を集めることができます。
やはり何かリサーチする場合には、一次情報をあたるのが最も正確です。今日は、平均的な睡眠情報がわかる、統計をまとめました。リンクも一緒に貼っているので、睡眠時間の平均に関する最新情報はこの記事で全て網羅できます。(更新情報があれば随時最新情報に更新しています)
目次はこちら
睡眠時間の平均値をみるときの注意
「平均が〇〇時間?信じられない」
という感想を持つかもしれません、統計には一部の際立って高い値に全体が釣り上げられてしまうと言った平均の落とし穴があります。そのためにも、睡眠時間の平均値を見るときの切り口は平均値と中央値、最頻値などを意識すると、よりリアルな数字として体感することができます。
今回は一般的な平均値での紹介ですが、機会があれば睡眠時間の中央値や最頻値にもフォーカスした記事を準備したいと思います。
睡眠時間の平均【日本版】
社会生活基本調査 2016最新版(総務省統計局が5年ごとに実施)
日本に住んでいる10歳以上の人について、行動の種類別に週全体平均 による1日の生活時間をみると、睡眠時間が7時間40分となっています。
NHKの国民生活時間調査 2015最新版(NHK放送文化研究所が5年ごとに実施)
国民全体の1日の睡眠時間(全員平均時間)は、平日7時間15分、土曜7時間42分、日曜8時間3分で、平日<土曜<日曜の順に長くなっています。
男女年層別にみると、睡眠時間が短いのは平日の男30~50代、女40・50代であり、最も短い女 50代は6時間31分である。また曜日差に着目すると、男女10~50代は平日と土曜・日曜の差が 大きく、男女60代以上は差が小さいのが特徴です。
1970年以降の睡眠時間の変化をみると、平日は一貫して減少傾向にあったが、今回は下げ止まっています。
また、土曜は社会制度の変化(90年代:職場の週休2日制の定着、2002年:完全学校 週5日制実施)と連動して1990年から1995年、2000年から2005年に増加し、今回もやや増加傾向となリ、日曜は前回、2005年から大きく減少したかのですが、今回は2010年と変わっていません。
総務省統計局「国民健康・栄養調査」2017最新版
1日の平均睡眠時間は6時間以上7時間未満の割合が最も高く、男性 35.0%、女性 33.4%です。
6時間未満の者の割合は、男性 36.1%、女性 42.1%であり、性・年齢階級別にみると、男女とも40歳代で最も高く、男性 48.5%、女性 52.4%です。
その他に参考になる睡眠時間の平均統計まとめ
最低気温の変化と睡眠時間の変化
ドコモ・ヘルスケア調べ
調査時期:2018年1月1日~2018年7月31日
調査対象:ムーヴバンド3を利用している男女のうち22,099人
2018年の上半期は、夜の気温が上がるにつれて、睡眠時間が短くなっています。
東京在住の方の6~7月の睡眠時間は、1月に比べると20分、昨年同時期に比べると10分、短くなっていました。
睡眠時間の28カ国平均調査
ポラール・エレクトロ・ジャパン調べ
調査時期:不明(調査結果発表は2018年4月9日)
調査対象:ポラール社製品600万人の睡眠データ
日本人の男女別平均睡眠時間は、男性6時間30分、 女性6時間40分とそれぞれデータを分析した主要28カ国中最短。
28カ国中、平均睡眠時間が最長だったのは、男性はフィンランド人の7時間24分、女性はフィンランド人とベルギー人の7時間45 分でした。日本人と比べ、男性は54分、女性は1時間5分の違いが出ています。
これは、日本人の入眠時間は香港、スペインについで遅いにもかかわらず、起床時間が世界平均と大きく変わらないことに起因しています。
また、睡眠の長さの計測と同時に、睡眠中の体の動きや心拍数によって分析する「睡眠の質」については、日本人平均は 3.0(最高 5.0、最低 1.0)でした。3.0を境に、それ以上で良好と判断されますが、28カ国中25位と下位の結果となりました。睡眠の質の世界平均は3.2で、最高はフィンランドの3.4、最低は中国の 2.7でした。
全国1万人会社員調査
電通マクロミルインサイト調べ
調査時期:2018年3月2日~3月5日
調査対象:全国男女20~60代 合計10,000名の会社員個人
調査結果によると、8時間の平均睡眠時間が取れている人のバイタリティが最も高い結果となり、睡眠時間の確保がバイタリティと深く関係していることが分かりました。
具体的には、一般的に最低限必要といわれる 6 時間睡眠を基準とし、平日の平均睡眠時間が6時間台の人のバイタリティの度合いを100とした場合に、4時間未満では16%もバイタリティの度合いが低くなり、最も高くなるのは8時間台で3%ほどバイタリティの度合いが高くなることが分かりました。
一方で、平均睡眠時間が9時間以上になると、逆にバイタリティが下がる傾向にあるという興味深い発見がありました。
平均的な睡眠不足調査
国立精神・神経医療研究センター調べ
調査時期:不明(調査結果発表は2016年10月26日)
調査対象:成人男性15名(平均23.4歳)
日頃の睡眠時間が平均7時間22分の被験者たちに、実験室内で9日間、就床時間を12時間に延長して睡眠を充足させる試験を実施。
その結果算出された必要睡眠時間は8時間25分。日頃の睡眠時間より約1時間不足(潜在的睡眠不足)していることがわかりました。
22歳~34歳の女性睡眠時間平均
マイナビウーマン/ マイナビウーマン調べ
調査時期:2016年4月6日~4月11日
調査対象:197人(22歳~34歳の女性)
- 6時間 43%
- 7時間 28%
- 5時間 13%
- 8時間 13%
- 4時間 3%
子どもの睡眠時間平均
ベネッセ教育総合研究所調べ
調査時期:2013年11月
調査対象:全国の小学5年生~高校3年生 合計8,100名
半数が就寝するのは小学生22時00分、中1・2生23時00分、中3生と高校生23時45分となり、睡眠時間は学校段階が上がるにつれて短くなる傾向がわかっています。
就寝時刻は学校段階ごとの違いが大きく、小学生の半数は22時00分に就寝しているが、中1・2生は23時00分、中3生と高校生は23時45分と遅いこともわかりました。
まとめ
睡眠時間の平均だけではありませんが、何か探し物や調べ物をする時には、やはり1つのサイトではなく複数のソースから、情報を仕入れて情報の裏を取りたいもの。
平均的な睡眠時間を知るために、考えられる情報元を今回は紹介しました。個人差はあれど、平均値は7~8時間と幅を持って考えると、自分の睡眠時間と比べるのに便利でしょう。
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あとがき
冒頭に触れた中央値については、正確に計算していないので明言できませんが、推測することならできます。
全年齢を対象とした統計が多いので、やはり年代別の統計を参考にしながら、最後は自分に合った睡眠時間を決めるのがベスト、だと私は思っています。