睡眠時間が5時間は少ないのか?睡眠時間が少ないと寿命が縮み、眠い状態が続くとどうなる?睡眠時間が5時間でも朝すっきり目覚める方法も紹介しています …
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第1回 睡眠時間の理想を決める5つの要因!【調べ方と考え方】
第4回 睡眠時間が短い!短くても質を確保するたった2つの方法
第8回 睡眠時間3時間を使いこなす方法
第9回 睡眠時間が6時間でも睡眠不足で困らないたった2つの方法
睡眠時間5時間て、少ないの?それとも多いの?
意外と自分の睡眠時間て、少ないのか多いのかわかりませんよね。それに睡眠時間が5時間て、本当に大丈夫なの?というのが本音、だったりする人もいるでしょう。
目次はこちら
睡眠時間が5時間は少ない?多い?
睡眠時間が5時間の場合、あなたがショートスリーパー(短眠者)でない限り睡眠不足の可能性があります。
だいたい、いつも睡眠時間が5時間であれば慢性的な睡眠不足とも言え、NHKでも特集のあった睡眠負債かもしれません。(あくまで可能性の話です)
自分に合った睡眠時間は人それぞれで遺伝子(4割)と生活環境(6割)によって決まります。ショートスリーパーの多くは、この4割の部分の話で何の意識もしていなくても睡眠時間が短くなる、短くても満足できるという人達です。
ようは、産まれながら短く質の高い睡眠が出来る人達で極端な生活環境でない限り睡眠時間は一般的に6時間未満です。仮に、睡眠時間が5時間でも満足できるという場合、日常生活に支障が出るような日中の過度な眠気がないのであれば少ないか多いかというより、睡眠時間は5時間で十分に足りているという状態でしょう。
ショートスリーパーのことはこちらの記事で詳しく説明しています。↓
睡眠時間が5時間は一般的に少ない
しかしながら、睡眠時間が5時間だというのは一般的に少なく、先ほど説明したショートスリーパーの人達は、日本人のおおよそ3~9%の割合しか存在していないと考えられているので、必ずしも当てはまるとは限りません。
また、日本の統計(先日の記事)では国民全体の平均は7時間前後のため、5時間はやはり自分にとって少ない可能性が高いことがわかります。しかし、年代別で見ると6~7時間の平均睡眠時間に次いで、5~6時間の平均睡眠時間が多いようで、特に40代の男女は平均的な睡眠時間が少ない傾向もあります。
どちらにせよ、全体よりは明らかに少ない睡眠時間だという認識は忘れないようにしましょう。
睡眠時間が5時間だと寿命は?
よく言う睡眠時間によって寿命が縮むだの伸びるだの話ですが、まず前提として平均的な睡眠時間の人達の多くは平均的な生活環境(習慣)だということ。
いわゆる、生活環境(習慣)があらゆる病や不調の原因で、巨悪の根源は睡眠時間ではなく生活環境が乱れること自体が寿命を縮めてしまうと言っても過言ではありません。忘れてはいけないのは、平均的な睡眠時間を確保できる人達は、生活環境も整っている人達が多いということ。
ようは、睡眠時間が長くても短くても寿命は縮まりやすい(死亡リスクが高まる)というロジックがベースにあるということは前もって理解しておく必要があるかもしれません。
睡眠不足が寿命を短くする理由
一般的に人は睡眠によって休息します。
例えば、日中の活動によって疲労した体は睡眠中の成長ホルモンで回復させていて、睡眠時間が5時間だと短い場合(自分の睡眠時間と合っていない)には睡眠不足になってしまい成長ホルモンも足りなくなるため、体の回復が間に合わず老化が進んでしまいます。
睡眠不足ではなく、睡眠が短いだけであれば日中の活動時間は増えますので1日の代謝は増えます。しかし、睡眠不足となると話は逆転してしまい、睡眠時間が短くても代謝は悪くなってしまいます。睡眠不足には交感神経の緊張が続くため血圧も上がります。
睡眠時間が5時間というのは時間そのものは関係なく睡眠不足(自分の睡眠時間と合っていない状態)だと肥満、糖尿病、心臓病のリスクが高まります。さらには、うつ病や自殺のリスクも高いようです。
様々な研究データや統計データがありますが、平均的な睡眠時間(自分の睡眠時間と合っている)の人に比べ睡眠不足になっていると肺炎になるリスクは1.39倍、死亡率は2.4倍も上昇するという報告があります。
ようは、睡眠時間の長短(人によって尺度が違うため)ではなく、睡眠不足が寿命を短くしてしまうということが見えてきます。
睡眠時間が5時間では眠い
睡眠時間が5時間では眠い、日中に支障が出るほどの眠気を感じてしまうのも無理はないでしょう。
睡眠時間が短いのは慣れるという人もいますが、睡眠負債はごまかしているだけで何の解決にもなっておらず、様々な健康リスクを抱えてしまいます。そこで紹介したいアイデアは、スプーンとスマホだけで睡眠不足がわかる方法があります。
これは睡眠不足をセルフチェックする方法として、なんと100年も前に心理学者が提唱し始めた診断法です。
睡眠不足セルフチェック
20世紀初頭、シカゴ大学の心理学者で睡眠学の権威だった、Nathaniel Kleitman博士によって考案されたのが、スプーンを使った簡単な入眠潜時テストです。
スプーンを手に持った状態で寝て、寝入るまでの時間によって睡眠不足かどうか判断します。(あくまで簡易チェック)
- 手順
- このチェックは正午過ぎの昼下がりに行うこと
- スプーンとスマホ(ストップウォッチ機能)を準備する
- 光の入らない部屋と清潔なベッドとシーツを準備する
- スプーンを片手に握り、その手をベッドの外へ
- そのまま眠りに入る
- 解説
眠ると自然に手からスプーンを離し落下させてしまいます。そこで下に落ちた音で目覚め、寝入りの時間を計測するという方法です。
(注)スプーンを落とす床が絨毯など音が鳴らない場合は、金属プレート(調理器具など)を床に準備して音で目が覚めるように工夫しましょう。
- 判定
入眠から5分以内 → 深刻な睡眠不足
入眠から10分以内 → 睡眠不足予備軍
入眠から15分以上 → 問題なし
睡眠時間が5時間でもスッキリ起きる方法
まず可能であれば、数ヶ月など短期間でも良いので、日中に眠気を感じないような睡眠時間を取りましょう。
5時間以外に何時間でも構いません。そこから睡眠時間を5時間に減らすのであれば、かなりハードルが下がります。実は、医学的な睡眠時間の削り方があって、1週間に15分まで(1ヶ月に1時間まで)であれば、健康を維持したまま睡眠時間を削ることができます。
また、睡眠時間を5時間以上どうしても取れない場合、今ある環境の中で睡眠の質を上げる必要があります。睡眠不足であれば、人は防衛本能が働きますので眠りの質は自然と高まります。
基本的に睡眠時間が短ければ短いほど、人の眠りは深くなりがちです。一般的に眠りが深くなると、寝起きはどんどん辛くなってしまいます。そのために、寝起きを良くする即起き術というものがあります。実践することで、朝スッキリ起きることが出来るようになるので、睡眠時間が5時間だというストレスを感じることも少なくなるでしょう。
具体的な睡眠時間の削り方やその際のルール、即起きの実践方法などはこちらの記事に詳しく説明しています。↓
まとめ
睡眠時間が5時間だというのは人によって少ない、多いという感じ方は違うということ。
また、ネットには「睡眠時間は〇〇時間以下は危ない」という話の本質的な問題は睡眠時間ではなく睡眠不足が原因です。自分に合った睡眠時間であれば、例え5時間だろうが全く気にする必要はありません。
ただ、睡眠時間が5時間で不満がある場合には、遅かれ早かれ対策を考える必要があるかもしれません。
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あとがき
おすすめの方法は、まず自分に合った睡眠時間を調べること。
それが分かれば、自分の生活環境に合わせて睡眠時間を削るもよし、そのままにするもよし、どちらにせよ睡眠時間の目安は、他人が決めるものではなく自分で決めるもの。
というか、自分にしか決められないものだということっ