いびき対策としてグッズ(枕、耳栓)に頼るのもありかもしれませんが、根本的ないびきの対策は原因を知らずして行うことは出来ません。いびき対策の前にいびきのメカニズムを調べて見ましょう …
いびき特集に興味ある人はどぞ。
第1回 いびき うるさいに関連する検索キーワードがヤバすぎる
第2回 いびき 対策 はコレで決まり
第3回 いびき 枕って本当に効くの?いびきを防止する枕まとめ
第5回 いびき アプリ は いびき ラボ で決まり?究極の選び方
昨日にお伝えした通り、今日から「いびき」シリーズのスタートです。
いびきによる弊害は他人の気持ちを不快にさせるだけでなく、自分自身にもリスクのある症状だったから驚き。うるさいだけでなく、自分の命にさえ関わってくるなんて最早、いびきは病気の一種だと思っても良いんじゃないか、とさえ思ってしまいました。
いびきの対策はコレでばっちり分かってもらいましょう。
今日は、男性の方は特に必見です!
目次はこちら
いびきとは
いびき(鼾, 英語; snore)は、狭くなった上気道が呼吸時に擦れて出す音。睡眠時や脳梗塞で失神した時などに発生する事がある。
Wikipedia より抜粋
こういった突発的なものだけでなく、毎日続くといった病態のものまで「いびき」というらしく、悩まされるのは毎日のいびきでしょうから、病態ものでないと多くの人は気にならないでしょう。
実は「いびき外来」を設けている耳鼻咽喉科もあるので、気軽に受診できるようになっています。いびきは呼吸障害のひとつだという自覚が必要です。いびきの何が問題なのかというと、自分では気づかないということ。同居人や隣人などの睡眠障害や騒音問題の引き金になってしまう可能性が高いことです。
たまに自分のいびきで起きてしまう人もいますが、それは稀。実は私はいびきは基本かかないタイプなのですが疲れている場合、いびきをかくことがあってその時に自分のいびきに起きてしまったこともあります(汗)
いびきは命の危険性がある
いびきはその仕組み上、呼吸と連動して発生します。
少し詳しく説明すると、睡眠中は首の筋肉が弛緩します。弛緩がひどいと軟口蓋や舌根が上気道をふさいでしまい、上気道が狭くなることがあって、この状態で呼吸をすると、出入りする空気が塞いだ物を振動させて音(いびき)が出るといったのが基本的ないびきの構造。
ですから、寝ている間ずっといびきをかくのではく、いびきをかいたり、かかなかったりとを繰り返します。そこで、いびきが途切れた時に注意して欲しいんですが軟口蓋などが気道を塞ぐために呼吸が途切れてしまうことがあって、これが起こると一般に睡眠レベルが浅くなり、いわゆる熟睡ができないため、昼間の活動に支障をきたすようになったりします。
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)とも呼ばれ、眠っている間に呼吸が止まる病気です。無呼吸とまではいかない場合、睡眠時低呼吸症となったりします。どちらにせよ、睡眠時の血液中の酸素量が健康な人と比べ30%も低下するというデータもあります。
いびきには様々なリスクを伴う
いびきは恥ずかしいと感じてしまうことから、一気に悪循環へ陥ってしまいます。
自分では気づかない場合も多いのですが、一旦気づいてしまった場合に他人に大きな迷惑をかけてしまうというストレス、また羞恥心のため団体旅行を避けるようになったりもしてしまいます。また、夫婦の寝室が別室になる原因となってしまうこともあります。
一昔前は、「高いびきをかいているのは熟睡している証拠」といった誤解も蔓延していましたが、むしろ睡眠の質を低下させるばかりで、何らかの疾病と関連している場合もあるんです。
いびきの語源
ここで「いびき」の語源に迫ってみましょう。
いびきの語源は大きく5つほど説があって、
- いびき(息引・息吹)説
- いひびき(息響・気響・唾響)説
- いきびき(息響)説
- いきひびき(息響)説
- ねいきひびき(寝息響)説
など諸説あるようです。
漢字の「鼾(いびき)」は「鼻から出る干声」の意味で、「干声(かんせい)」とは「大きな音」という意味。昔の人が考える漢字の由来ってなかなか面白いですよね。
原因知らずして対策できるか
そもそも原因を知らない前に対策なんかできるか!!
という話で最初にも書きましたが、いびきの直接的な原因は上気道(空気の通り道)が狭くなることが原因なのですが必ずしも一般的な意味ではないらしいので調べてみました。
もともと日本人は、顎(あご)が小さい人が多く、外国人よりもいびきが出現しやすくなるんだとか。
- 口蓋垂(のどちんこ)が大きい
- 扁桃腺やアデノイドが炎症して腫れている
- 舌が大きかったり、軟口蓋が大きい
- 肥満が原因で喉が狭くなってしまう
- 鼻詰まりを起こしている
- 鼻中隔彎曲(鼻の骨が曲がった状態)
- 疲れや飲酒、睡眠薬などによる舌の筋力低下
- 仰向けに寝ると重力により起動が塞がる
- 寝室の湿度が低いと気道が炎症する
- 寝る時に口で呼吸している(口があいている)
- 首が短く太い
- あごが小さい(女性に多い)
- 加齢によるもの
以上が専門家が挙げているものを抜粋したものです。
特徴としては生活習慣などが間接的な原因となっているものと、身体的な特徴によるものの大きく2つに分けることが出来ます。生活習慣で対策できるようなものは、自分で工夫をすれば改善してゆきますが、鼻の骨が、顎が小さい、などは病院など医師のもとで、治療(手術の場合も)をしないと改善はできないでしょう。
いびき 対策
原因がわかったところで、今すぐできるいびき対策をまとめてみました。
大切なことは、その人のいびきの原因に合わせて使ってこそ有効であることを理解しましょう。多くの場合、口が開いてしまうことを抑えたり、鼻呼吸をサポートするのはいびき軽減に効果的といえるでしょう。
自分のいびきの原因に合わせた対策をすることが最初のステップです。
いびき体操
まずはどんな人にでも今すぐ気軽に取り組めるのが、いびき体操です。いびきの原因の1つである、舌の筋力低下を防ぐことが出来ます。
軽度のいびき対策
いびきが発生する原因が特定できている場合は、生活習慣などを見直すだけで改善できる可能性があります。市販のいびき防止グッズを利用するのも良いでしょう。
重度のいびき対策
睡眠時無呼吸症候群(SAS)に伴ういびきの場合は、症状に合わせて以下のような治療法があります。これらの治療を継続して行うことで、いびきも改善していくことが可能です。
一般的な対策
まずは、いびきの原因を治療すること。
例えば慢性の鼻づまりや閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)の治療から始めてみましょう。いびき自体の治療としては、危険因子をなくす一般的な対策や、気道を広げる物理的方法があります。いびきの軽減に役立ついくつかの方法があります。
すべての人に効果的な対策はありませんが、一部の人に有効であると考えられる対策には、以下のものがあります。
- 就寝前数時間は、飲酒や鎮静薬の使用を避ける
- 寝るときに頭の位置を高くする
- 体重を減らす
- 鼻づまりの治療—例えば、鼻閉改善薬やコルチコステロイドの鼻腔スプレー、または鼻腔拡張テープ
頭の位置を高くする最善の方法は、ベッドの頭側の2本の脚の下にものを置くこと、またはウェッジピローを使用して上半身全体を傾斜させることです。枕で頭だけを持ち上げようとしてはいけません。
他には、耳栓やホワイトノイズ発生器を使っても良いでしょう。睡眠環境の変更(別の寝室で寝るなど)が必要です。
口腔内装置(マウスピース)
口腔内装置は睡眠中にだけ装着するもので、ここでは2タイプ紹介しましょう。
- スリープスプリント(下顎を前方に移動させる装置)
小さな合成樹脂製の器具で、マウスピースや矯正リテーナーのように、口に密着します。この器具をつけると、睡眠中に下の顎(下顎)と舌が前に押し出され、気道が広がります。なかには、少しずつ調節できるため、非常にぴったり密着するものもあります。
調整できる器具は、調整できない器具よりも効果的です。
- スマイルスリーパー(舌を前方に保持する装置)
舌を吸引することで、前方に保持する器具です。
舌がのどの奥に落ち込むと、気道を閉塞することがあります。この器具は下顎を前方に移動させる器具と比べて、不快感が少ないものの、効果は劣ります。
これらの装置は、特殊な訓練を受けた歯科医にフィッティングしてもらう必要があります。
軽度から中等度のOSA患者において、睡眠中に気道を広げる効果があり、いびきの軽減にも役立つ可能性があります。口腔内装置は単独で使用することもあれば、睡眠に関連する呼吸障害のその他の治療(体重管理、手術、持続陽圧呼吸療法など)と併用することもあります。
口腔内装置の使用には不快感を伴い、使用時には唾液が過剰に出るほか、歯列がずれることもあります。
持続陽圧呼吸療法(CPAP)
CPAPは、鼻または鼻と口につけたマスクを介して呼吸する治療です。
このマスクは、加圧した空気を送る装置につながっていて、これが吸気時(たいていのいびきは吸気時に起こります)の気道の狭窄や虚脱を防ぎます。CPAPは、OSAの緩和に非常に効果的で、いびきを軽減しますが、OSAでないいびきの治療に用いられることはあまりありません。(ちなみにOSAは閉塞性睡眠時無呼吸症)
CPAPに不快感や不便を感じる人もいますが、たいていのOSA患者は問題なく使用しています。
使い始めの2週間は、医療従事者が綿密なフォローアップを行い、CPAPのマスクが正しく密着しているか確認し、マスクを着けたまま眠れるよう患者を励ます必要があります。
OSAを治療しないでおくと、著しい症状が現れ、重篤な病気のリスクが高まるため、OSAの患者は、単なるいびきだけの患者と比べて、CPAPを進んで受ける傾向があります。
手術
鼻茸、肥大した扁桃、鼻中隔のずれなど、いびきに寄与する一部の気道閉塞は、外科的に治療できます。
しかし、このような処置によっていびきが軽減するかどうか、軽減するとしてどの程度軽減するかは証明されていません。また、OSAの治療のためだけに開発された外科的処置もいくつかあり、なかにはいびきの軽減に役立つものもあります。
このような処置では、口蓋や口蓋垂の組織の形を整えたり、インプラントまたは注射によって口蓋を固めたりします。具体的には、口蓋垂口蓋咽頭形成術、レーザー手術、軟口蓋の粘膜下に硬化剤を注入する処置(injection snoreplasty)、高周波治療、口蓋インプラントなどがあります。
- 口蓋垂口蓋咽頭形成術
口蓋と口蓋垂の組織を外科的に整形します。
過剰な組織を切除し、気道を広げます。この処置には、全身麻酔と入院が必要です。いびきが軽減する可能性はありますが、その効果は数年しか持続しません。
- レーザー手術
レーザーまたは高エネルギーマイクロ波の発生装置を用いて組織の形を整えるため、口蓋垂口蓋咽頭形成術より体への負担が小さいのが特徴です。
この処置で効果が得られたと感じている人もいますが、実際にいびきが軽減するかどうかは証明されていません。
- 軟口蓋の粘膜下に硬化剤を注入する処置(injection snoreplasty)
注射式ソノアプラスティ(一種の硬化療法)では、組織を刺激して線維性の瘢痕(はんこん)組織を形成させる物質を軟口蓋に注射します。
その結果、軟口蓋と口蓋垂は硬くなり、振動しにくくなります。この処置でいびきが軽減するかどうかについては、さらなる評価が必要だと言われています。
- 高周波治療
専用の機器を使用して軟口蓋に(電流による)熱を加えます。
この処置により、組織が縮み、固くなります。いびきが減少する可能性はありますが、さらなる評価が必要だと言われています。
- 口蓋インプラント
ポリエチレンでできていて、これを外科的に軟口蓋に留置し、軟口蓋を固くします。
3つの小さなインプラントが用いられます。これらのインプラントが、いびきだけの患者に有用かどうかは証明されていませんが。
まとめ
いびきと言っても、単発で起きるものから慢性的なもの、中には命に関わってくるようないびきがあるということを紹介してきました。
種類に問わず、いびき 対策 で必要なことは原因にあった対策方法だということ。ネットには色んな対策が書かれていたり、改善・治療方法が書いてあるかもしれませんが、小手先な方法にだけ捉われず原因をまずは探ることでしょう。
方法としては、まず、心当たりがあるものを書き出して見るのもいいでしょう、お近くのいびき外来で医師に相談しながら原因をまとめるのもいいかもしれません。
面倒臭いかもしれませんが、いびき 対策 よりもまずは原因から。
これが今日、一番伝えたいことでした。明日は、いびき 防止 グッズの1つである枕の特集でもしてみようかと思います。いびき特集1回目ということで、今日はここまで。
明日のブログ更新をお楽しみにに!
いびき特集の2回目はこちらの記事です。↓
あとがき
今日からいびきに特化した内容を5回にまとめようかと思っています。
いびきの事なら、この記事を見たら良いってくらい内容の濃い内容を目指していますので、いびきに関する要望やご意見などありましたら参考にしたいので、Twitterやコメントで教えて貰えると助かります。
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