2歳前後になると、脳が発達して妄想の世界が広がり、おばけやモンスターを怖がるのと同じで、
”暗いのが怖い”と主張してくる場合があります。
まず何が怖いのか理解してあげ、”夜は怖くないよ、暗いのは怖くないよ”というのを絵本を通して、
教えてあげるのが子どもにとって楽しく、いつの間にか「怖くないもん!」なんて言い出しちゃいます。
知育絵本なんていう言葉もありますが、難しいことを考えないで親子で一緒に楽しく読めば良いと思っています。
子供の睡眠環境について詳しくはこちらの記事にまとめています → 子どもにとって快適な「睡眠環境」とは ~3本柱その①~
目次はこちら
スーちゃん おやすみなさい
作・絵:アリーナ・サーナイテ 訳:おびか ゆうこ 出版社: 東洋館出版社
ひとりでねるのがこわい、スーちゃん。
でも、うさくんといっしょならだいじょうぶ。
なんにもこわくないよ。
すやすやあさまでおやすみなさい。
読んでみての感想
これは女の子向け。
動物好き、とくにうさぎや猫が好きならより楽しめるでしょう。
女の子はお人形さんが大好きですから、
うさぎちゃんみたいなナイトがいてくれるというのは安心できます。
うさぎの人形が欲しいというかも、
でも他の人形でも代用できますからね。
くらやみこわいよ
作:レモニー・スニケット 絵:ジョン・クラッセン 訳:蜂飼 耳 出版社:岩崎書店
『どこいったん』のジョン・クラッセンの新作絵本 ラズロは、
くらやみが こわい。くらやみは あるひ、
「みせたいものが あるんだ」と、ラズロによびかけてきた。
ラズロは こえに みちびかれ、いえの ちかしつへ……。
読んでみての感想
これは男の子向け。訳者あとがきにあるように、
暗闇の怖さって子どもだけでなく大人も一緒。
暗闇を克服するというより、味わう、親しみを感じる、
そんなきっかけになってくれそうだと思います。
くらやみのなかのゆめ
作:クリス・ハドフィールド 絵:ザ・ファン・ブラザーズ 訳:さくまゆみこ 出版社:小学館
「まっくらなへやからは、ぶきみなエイリアンがやってくるんだ」
くらやみがこわかったクリスは、なんとかねるためにぎゅっとめをつぶると、
やがて、すてきなゆめがおとずれました。
宇宙でデヴィッド・ボウイを歌った男、宇宙飛行士「クリス・ハドフィールド」の絵本。
宇宙への夢がひろがる!
読んでみての感想
これも男の子向けかな。
夜のやみは夢をうみだす
作者の言葉ですがいいなって思いました。
発想の転換ではありませんが、
主人公と一緒に追体験できるのは男の子は大好きですからね。
また、暗闇を探検したいと主人公がいうんですが、
探検という言葉も大好き。
これは克服本ランクインだと思います。
もしも暗闇がこわかったら夜空に星をくわえましょう
作・絵: クーパー・エデンズ 訳: 角田 光代 出版社: ほるぷ出版
もし宝ものが見つからないのなら、宝さがしをずっと続けましょう。
もし泣きたい気分になったなら、その涙ちいさな種みたいに植えてみましょう。
もし悲しくなってしまったら…、
もし何かが起こってしまったら…、
こんなふうに、考えてみましょう。
読んでみての感想
もし、暗闇がこわくなってしまったならば、
夜空にもうひとつきらめく星を描きくわえましょう。
というのが本文で、
全体的には克服本と言えるくらいの内容ではありませんが、
入門編、もしくは息抜き、
この言葉から飛躍させて色々と暗闇に書くとか、
いいかも。
ブラックライトとペンとか使って。
どちらかといえば女の子向きかな。
くらやみのくにからきたサプサリ
作・絵: チョン・スンガク 訳: おおたけ きよみ 出版社: アートン
サプサリは韓国固有の犬。
真っ暗闇の国のために火をもらいに行きます。
太陽にかぶりつき、月にかぶりつきますが
、太陽は熱く、月は冷たく、体はボロボロになってしまいます。
韓国に伝わる昔話「火の狗」を元に創作した絵本。
読んでみての感想
少し悲しいお話。
でも、動物が好きなら、
とくに犬が好きならオススメできるかも。
これもどちらかといえば男の子向けで
、ワンちゃんの冒険記。
克服本とは言えないのかもしれまんせん。
ただ、これを読んでサプサリというワンちゃんが
暗闇から来てくれるかもしれないっていう想像はきっとしてくれるはず。
まとめ
探してみると、なかなか無いんだなというのが実感。
毎日、克服本を読み聞かせるのは不自然だし、
同じ内容を何度もというのも子どもが飽きたら困るので、
できるだけ引き出しは増やしたいところ。
1冊でも気にいってくれればラッキーという程度でしか考えていませんが。
暗闇をテーマにした絵本は他にもあるけど、ほんとうに少し怖かったりしたので、
そもそも作品を楽しむより怖さ克服が目的なので却下しました。
他に何か良い作品があったらオススメくださいね。