体は寝ていて脳は起きている状態の「レム睡眠」を引き起こすのに必須の二つの遺伝子を特定した。
レム睡眠の詳細な仕組みは不明だったんですが、これでレム睡眠の謎に一歩迫ったのかも知れません。
上田泰己(うえだひろき)・理研チームリーダー(薬理学)らは、レム睡眠を制御すると考えられている神経伝達物質「アセチルコリン」に着目。この物質を脳細胞で受けるための遺伝子15個について、マウスの睡眠を調べてみると、
- 「Chrm1」遺伝子を壊すと両方の睡眠が減った
- 「Chrm3」遺伝子を壊すとノンレム睡眠のみが大きく減り、レム睡眠の持続時間が短縮
- 両遺伝子を同時に壊すと、1日あたり約72分あるレム睡眠の検出なし
この二つの遺伝子が、睡眠との関係が深いことを発見。
注目したいのは、レム睡眠の時間がほぼゼロだったこと。
レム睡眠についてあまり知らないと言う人はこちらからどぞ。↓
レム睡眠がないと危険?
レム睡眠ゼロのマウスは体の発育がやや遅いが活動的で、予備的な実験では強い記憶障害もみられるという。
”記憶力が悪くなる”これは、考えようだ。創造性溢れるクリエイティブな仕事をする人にとって、記憶力よりも優先すべきなのかもしれない。新しいものを作る上では記憶よりダイナミックな感性がモノを言うケースだってあります。
一方で、記憶力が求められる弁護士や会計士、または自衛隊や宇宙飛行士などはレム睡眠をたっぷり取った方がいいのだろう。例えば、学校や資格など受験する時だって便利かもしれない。
ここで、大切なことは自分の職業に合った睡眠スタイルが必要なのかもしれないということ。そして、一番怖いのは今現在、自分の職業に合っていない睡眠スタイルだったとしたら、、、ゾッとしてしまいます。
一概には言い切れませんが、こういった自分のライフスタイルに合っていない睡眠のリズムや波長のズレが、睡眠障害を引き起こしてしまう原因なのかも知れません。
あなたは天才・賢者どちらを選ぶのだろうか
これは、あくまで仮設ですが今回のニュースの原理を考えてみると、レム睡眠と脳の使い方(働かせ方?)についての原理が見えてくるような気がします。
レム睡眠の大小は自分自身でも多少なりともコントロールできます。↓
ショートスリーパーのように天性的にだけ与えられたものだけでなく、自らの意思で選択することができるかもしれません。
もし仮に、「chrm1」と「chrm3」という二つの遺伝子を人工的に排除することが出来れば、それだけで夢の改造人間を作り出せるかも知れないじゃないですか。
おっと、これは少し映画の見過ぎかもしれませんが。まだマウスを使った実験段階で、上田氏のコメントも「睡眠障害の治療薬開発が進むと期待できる」とまとめていますが、近い将来こういう割り切った生き方が求められてくることだってあるのかもしれませんよ。
まとめ
レム睡眠を増やすコツは2つです。レム睡眠は眠りの始め部分の浅い睡眠なので、少ない時間(例えば昼寝など)の睡眠を繰り返すこと。もしくは、意識的に眠りを浅くするには睡眠時間を長く取ることの2つです。
あとがき
こうしたちょっとした工夫で、天才か賢者か選べるならば苦労しませんよ。
と言うのが読者の皆さんの反応かもしれませんが、1つの傾向として無視できません。と言うのも、おそらくこのタイプ分けは少なからず遠からずと言った感覚が個人的にあります。天才か賢者かの直接的な原因ではないにせよ、天才と賢者の特徴である事には変わりありません。