ナルコレプシーを今すぐセルフ チェック!居眠り病とも呼ばれ世界でも日本の有病率が一番高く、600人に1人がナルコレプシーです。心配する前に、その疑いを確認してみませんか …
ナルコレプシーの特集記事はこちら ↓
第1回 ナルコレプシーのセルフ チェック法!居眠り病の可能性も!?
第2回 ナルコレプシー と は?【健常者の眠気との違い・リスク】
番外編 その1 睡眠麻痺はトラウマになる【対処と治療まとめ】
番外編 その2 入眠時幻覚が怖い!【恐怖の実態と現実】
第5回 ナルコレプシーの病院選び【2019最新版・都道府県別】
昼間に突然眠くなってしまう、なんだか気が緩んでいるのかな、睡眠不足ではないはずなんだけど、夜きちんと寝ているはずなのに、昼間に突然眠くなったりしませんか。(昼食後などは除く)
実はこの居眠り病、一旦発症すると慢性化しやすく、根気強く治療していかないといけない、思ったよりも厄介な病気だったんです。
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ナルコレプシー(居眠り病)とは
過眠症の1つで日中、突然、強烈に眠くなってしまう病気です。
主な症状に睡眠発作と呼ばれ会議中や休憩中など健常者でも眠気を感じてしまいますが、食事中や散歩中などの通常では考えられないような状況でも耐え難い眠気を感じます。
そのような過度な眠気や、それによる居眠りによって仕事や生活環境で支障が出てしまいストレスを感じてしまいます。自分では深夜よく眠れていると思いがちですが、実は浅い眠り(レム睡眠)ばかりで脳が十分な休息が取れていないケースが多いようです。
車の運転中などに眠気が襲ってくることもあり、危険を伴うこともあります。
ナルコレプシーのセルフ チェック法
これは世界中の病院で問診などにも使う眠気をセルフチェックする8つのリスト(JESS – Japanese version of the Epworth Sleepiness Scale)です。
- [セルフチェック1]座って読書するとき (新聞、雑誌、本、書類など)
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
- [セルフチェック2]座ってテレビを見ているとき
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
- [セルフチェック3]会議、映画館、劇場などで静かに座っているとき
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
- [セルフチェック4]乗客として1時間以上自動車に乗っているとき
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
- [セルフチェック5]昼休憩を横になってとっているとき
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
- [セルフチェック6]座って人と話をしているとき
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
- [セルフチェック7]昼食をとった後(飲酒なし)、 静かに座っているとき
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
- [セルフチェック8]座って手紙や書類を書いているとき
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
ナルコレプシーのセルフ チェック判定
それでは早速、眠気の判定です。
上記の8つの質問項目の各得点(0~3点)を、セルフチェックしてすべて足し合わせて総合得点を出してください。点数が高いほど日中の眠気が強く、逆に点数が低いほど眠気は弱いと判定します。
16~24点
高い確率でナルコレプシーの可能性あり。
いますぐ専門医に相談しましょう。
11~15点
ナルコレプシーの予備軍です。
規則正しい生活と睡眠時間の確保をしても改善できない場合、
専門医に診てもらうことも視野に入れましょう。
11点未満
正常範囲です。
6点以下
今のところ問題ありません。
ナルコレプシーの初期症状
セルフ チェックの他に、自覚しやすい初期症状を紹介します。
以下のもので当てはまるものがあれば注意が必要です。
- 大事な商談中、学校の試験中など緊張感のあるシチュエーションでも我慢できないほどの眠気に悩まされることが多い
- 昼間、突然眠ってしまう。10~20分くらいですっきり目覚める
- 驚いたり、笑ったり、感情が大きく動くと突然筋肉の力が抜けてしまう
- 寝入ってすぐに金縛りにあったり、悪夢を見て現実と混同してしまう
ナルコレプシーの最終確認
ナルコレプシー かどうかセルフ チェックするだけでなく、最終的には病院に行って検査をすることをおすすめします。
ナルコレプシーの検査は一般的に、
- アクティグラフ
- 睡眠時ポリグラフ検査(PSG)
- 反復睡眠潜時検査(MSLT)
の3つを行います。
さらに詳しい検査をする場合、
- HLA遺伝子検査
- 髄液オレキシンの測定
の2つを行うのが一般的です。
まとめ
セルフ チェックをしてナルコレプシーの疑いがある場合は、セルフ チェックだけでは十分ではありません。
ナルコレプシーは1型/2型に分かれ、特発性過眠症の症状にも近いので検査の上で判断をしないといけません。勿論、治療法や治療薬も違ってきます。ナルコレプシーは未だに認知が低く、周囲の人に理解されにくいのが特徴で職場や家庭、学校などで思いもよらない評価を受けることが多くなりがちです。
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あとがき
あまり大きな声では言えませんが、私も学生時代はよく居眠りしていました。
今となっては、ナルコレプシーだったかどうかは不明ですが。ナルコレプシーは今でこそ少し認知が広がりましたが、まだまだ本人でも気づかず慢性化して病院に行くケースが多いようです。少しでも早めに気づくことが出来れば、それだけ治療にも余裕が持てるはずです。
出来るだけスマートにまとめたいと思っていますが、ナルコレプシーの特集は全部で10回(総集編・番外編含む)の予定を組んでいます。ナルコレプシーへの不安が、少しでも和らぐことができるような、特集が出来ればと思っていますっ