入眠時幻覚が怖いのは鮮明すぎる悪夢のため現実と夢の違いが認識できなくなります。また、多くの場合は身体も思うように動きませんから、余計に怖い思いをしてしまいます …
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もう二度としたくない、そう思うのが入眠幻覚の特徴です。
実際に見た悪夢は覚えているのに、身体は何も動かないあの怖さ、、、今日は、私自身もトラウマになった、入眠時幻覚をフォーカスします。
幻覚とは
幻覚とは、実際には無いものを有るように感じることです。
視覚や聴覚、嗅覚、触覚などさまざまな感覚で現れます。なかでももっとも多くみられるのが、実在しない人の声が聞こえる幻聴です。その声は、自分に対する悪口や噂であったり、何かの命令であったりします。ときには、テレパシーや電波などの形で感じることもあります。
そのほか、ほかの人に見えないものが見える幻視、普通なら感じないような身体の症状を感じる体感、幻覚、幻嗅、幻味などが起こることもあります。
入眠時幻覚とは
入眠時幻覚は、健康な人、睡眠に問題がない人にも起こることがあります。
入眠時幻覚は寝入りに起こる幻覚症状で、多くの場合は現実味の強い悪夢を繰り返してしまいます。この時、まだ完全に眠れていため自分では夢だと認識することが出来ず、非常に鮮明な幻覚、幻聴、幻視、幻触などを体験します。
「幽霊に襲われる」
「天井が落ちて来て押しつぶされる」
「誰かの気配がする」
など悪夢の内容や状態は人それぞれで、内容によっては、空から落ちるなど浮遊感覚を伴うこともあります。ナルコレプシーの場合、日中に意識を失うほどの眠気に襲われるため、夜間だけでなく日中にも入眠時幻覚を伴い、幻覚妄想状態となることもあります。
入眠時幻覚は睡眠麻痺(金縛り)とセットで起こることが多いので、興味があれば下記の記事も併せてどぞ ↓
入眠時幻覚の怖いと感じる理由
入眠時幻覚は基本的に悪夢で、心霊現象などのオカルト的な幻覚や不審者の侵入など現実的な幻覚も伴い、ますます夢なのか現実なのか認識できなくなります。
多くの場合は睡眠麻痺(金縛り)と同時に起きることも重なってしまい、意識ははっきりしているつもりなのに身体が全く動かないため、強烈な恐怖と不安を感じてしまいます。夢があまりにも鮮明で生々しく、また目が覚めてもはっきりと覚えているため、何年も続いてしまうと、夢と現実との区別がつかなくなることさえあります。
怖い夢を頻繁に見るため子どもの場合、眠るのを嫌がったり一人で眠ることを嫌がったりすることがあります。
入眠時幻覚のメカニズム
睡眠は浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を繰り返して休息します。
眠りに落ちると、まず深い眠りに入るのが一般的なのですが、入眠時幻覚は入眠時のサイクルが浅い睡眠から入ってしまった時に起こります。夢を見るのは多くの場合は浅い眠りの時で、視覚などの感覚をつかさどる大脳皮質感覚野や感情をつかさどる大脳辺縁系のスイッチがオンになり、一方で論理的な思考をつかさどる前頭葉の一部のスイッチがオフになっている状態です。
ようは、感覚スイッチが入ったまま夢を見てしまいます。
深い眠りの時に見る夢に比べ、この浅い眠りの時に見る夢は奇抜な夢が多い特徴も重なり、怪しい人間や動物、得体の知れない怪物などが寝室の中に入り込んできて、襲いかかってきたりする幻覚、幻聴、幻視、幻触などを体験するため、強い現実感と恐怖感を感じてしまいます。
特に、ナルコレプシーの場合は入眠後に浅い眠りから入る傾向が強いので、入眠時幻覚が主症状となり頻繁に起こってしまうことが多いのです。
金縛り(睡眠麻痺)と夢(入眠時幻覚)についてはこちらの記事でも詳しく説明しています。↓
入眠時幻覚の原因
入眠時幻覚がなぜ起こるのかは、まだはっきりとわかっていません。
現時点では、ストレス・脆弱性(ぜいじゃくせい)モデルの考え方から、原因は1つではなく、さまざまな原因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。幻覚という共通点のある統合失調症のケースを引用するならば、考えられる原因の1つに一定の性格傾向があることが知られています。
例えば、内気でおとなしく、控えめ、神経質なところがあるかと思えば無頓着であったり、傷つきやすいなどの気質です。人と交わるのが苦手で、一人でいることを好む傾向もしばしば見られます。
これらはすべての人に当てはまるわけではありませんが、発症と何らかの影響があるのではないかと考えられています。
入眠時幻覚の口コミ
私の場合は寝ていて、足元からなにか獲たいのしれないものが除々にくる感じ。
多分目は閉じています。「きたー」と思ったら身体にずっしり乗っかられひどいときは細い指で首を絞められた時もあります。恐ろしかった。疲れてるときに入眠時幻覚になるって聞きましたけど。
頭の中で思ってることや考えてることが入眠時幻覚中になるってことも聞きます。
あれが入眠時幻覚?なのかな。
夜中に寝室のドアが開いた(気がした)足元に誰か立った(気配がした)足首の上に重みを感じた。
誰?と聞こうとしたけど声が出ない。
背中側から小人が沢山出てきました。
小人と言っても、悪魔みたいな顔したちょっと怖いヤツ。ケケケって笑いながら動かない私の身体の上で遊んでましたよ、動かないーーーって思ってたら、ふと目が覚めて身体が動くようになりました。
体の疲れからくる入眠時幻覚では、誰かに体を触られる感覚とか、他人が隣で寝てる感覚とか、背中をげんこつで殴られ続ける感覚とかよくしてましたし、途中から幻覚も悪化しました。
目をつぶってるはずなのに、部屋の様子がはっきり脳内にうつりこんでくるとか。一説によると、脳は起きてるのに体が先に寝てしまうとかかりやすくなるみたいですね。霊的なものは1回だけです。
でもこんなこというと一部の人達が「幽霊なんているわけない!」って騒ぎ出すのであえて書きません。
私は、霊的なことは大嫌いで初めて入眠時幻覚に合った時は本当に怖かったです。
睡眠中の身体を布団の上からゆっくり”グー”っと押される感じでした。足から始まり、胸まで圧し掛かられる感じで息苦しくて、叫ぼうとしても全く声が出せません。心の中で「やめて!やめて!」と叫ぶしかなく、目は怖くて開けられませんでした。
霊が押さえている。と聞いたこともあったので。何度か経験しましたが、入眠時幻覚は霊的ではなく科学的に説明できると数人のお偉いさんがテレビで説明しているのを聞いてからは冷静になりました。
数をこなすと、私の入眠時幻覚の始まりは必ず足からであることに気付き、足に違和感を感じると「キター!」と重くなってくる足を何とか動かし続けました。すると、逃れられるようになりました。
まとめ
調べていく中で、やはり多くの人達が入眠時幻覚に悩まされていることがわかりました。
一方で、年齢に比例して発症頻度が下がる傾向はありますが、ナルコレプシーの場合は年齢に関わらず入眠時幻覚を繰り返してしまうようです。入眠時幻覚は睡眠麻痺と同じく、女性は勿論、男性でもトラウマになってしまうような恐怖感を心に刻みます。
入眠時幻覚は睡眠麻痺(金縛り)とセットで起こることが多いので、興味があれば下記の記事も併せてどぞ ↓
あとがき
私の場合は、入眠時幻覚と睡眠麻痺(金縛り)はいつもセットでしたから一種のトラウマでした。
入眠時幻覚に悩まされたのは、主に学生時代だったので、いま起きると思うと恐ろしくて、想像も出来ません。入眠時幻覚ではありませんが、寝室で布団の中でふと考え事をしながら、眠ろうとしている時にその事を、思い出してしまい動悸を起こしてしまう、ことがたまにあります。
居ないはずの人気、幽霊?それとも不審者?どちらにしても怖がりは損です、、、