金縛りは英語でなんてうのでしょう?実際によく使われる英語フレーズや例文を紹介。世界の金縛り事情もおまけとしてまとめて見ました …
金縛り特集は下の目次からどぞ。↓
第4回 金縛りはストレスが原因?【ストレスチェックおまけつき】
第6回 金縛りで耳鳴りがする時は要注意!
第7回 金縛りで感じる幻聴の正体は?
第10回 金縛りの解き方はたった3つだけ!
Google翻訳にかけてみて、ビックリすることってありませんか。
痒い所に手が届かない時、たまにありますよね。実際に、金縛りを翻訳にかけても、思うような翻訳でなかったので、間違って使う人はいないかもしれませんが、こんな記事を書いてみました。
英語だけでなく、海外の金縛り事情も知りたい、って人は最後までどぞ。
目次はこちら
- 1 金縛りは英語で「Bondage」は間違い?
- 2 金縛りは英語でなんて言う?
- 3 世界の金縛り事情
- 3.1 ラオス(Lao People’s Democratic Republic)
- 3.2 中国(People’s Republic of China)
- 3.3 ベトナム(Socialist Republic of Vietnam)
- 3.4 ハンガリー(Hungary)
- 3.5 アイスランド(Iceland)
- 3.6 クルド人(Kurds)
- 3.7 ニューギニア(New Guinea)
- 3.8 トルコ(Republic of Turkey)
- 3.9 メキシコ(The United Mexican States)
- 3.10 ナイジェリア(Federal Republic of Nigeria)
- 3.11 ジンバブエ(Republic of Zimbabwe)
- 3.12 エチオピア(Federal Democratic Republic of Ethiopia)
- 4 まとめ
- 5 あとがき
金縛りは英語で「Bondage」は間違い?
金縛りは英語でGoogle翻訳で検索してもイマイチはっきりした回答を得ることができません。
Google翻訳では金縛りのことを、「Bondage」と翻訳していますが、これを海外で使おうものなら笑われてしまいます。(下手をするとセクハラで訴えられますw)
「Bondage」とは
ボンデージ(bondage)とは性的興奮を得るための拘束行為、もしくは拘束を行うための道具。
Wikipediaより抜粋
「Bondage」は本来の言葉、意味合いとしては拘束状態を示す英語として、純粋にAIが翻訳したのだと思いますが、「Bondage」はSMプレイのことを指すように用いられることが多く、間違った解釈が一般的に広がっているのが現状です。
金縛りは英語でなんて言う?
それでは実際に海外で使われている金縛りの英語表現はどのようなものなのかまとめてみました。
- sleep paralysis
I had sleep paralysis.
(金縛りにあった)
I’m feeling a little sick because I had sleep paralysis.
(金縛りのせいで、気分が良くない)
これは最も一般的な英語表現でしょう。
日本でも金縛りを医学的には睡眠麻痺と呼んだりしています。まさに睡眠麻痺の直訳英語と言っても良いかもしれません。上記のような表現では、単なる麻痺というかあの怖い金縛りを英語で、表現できているのかわからない場合には下記がおすすめ。
- Old hag(old hag syndrome,Old hag attack)
老婆?魔女?(old hag)が体に乗ってきて
動けなくさせるという状態でなんとも恐ろしい英語表現でしょうか。
- Night hag
悪夢(nightmare)を文字って使われることもあるようです。
そもそも金縛りは悪夢というか幻覚や幻聴など本人にも気づかないリアルに近い夢を伴う場合が多いので、小慣れた英語表現です。睡眠に関する研究者や医療関係者であれば、kanashibari (カナシバリ)とそのまま言っても、英語圏の研究者によって学術論文などで使われることもあるため 通じるケースもあるんだとか。
世界の金縛り事情
日本人とカナダ人の学生を比較した研究では、金縛りを起こす率は日本人38.9%、カナダ人41.9%でほぼ同程度。
しかし、「金縛りを単なる夢(悪夢)ととらえるかどうか」という質問に対して、カナダの学生は55%以上がそう思うと回答したのに比べ、日本の学生では約15%しかいなかったという報告があります。他にも国によって金縛りに対する考え方が違っていて、アジアを始め特に日本では海外と比べ独特の捉え方が浸透しているようです。
それでは睡眠麻痺が一般的に認知される前はどのように考えられていたのでしょう。12カ国の金縛り事情をまとめてみました。
ラオス(Lao People’s Democratic Republic)
金縛りは「ピー・ナム」として知られていた。
これは睡眠中に幽霊のようなものが現れる夢を見て、幽霊が自分を押し付けているか、あるいは幽霊がすぐ近くにいるという感覚を持っています。
中国(People’s Republic of China)
金縛りは「鬼壓身」あるいは「鬼壓床」として知られ、文字通り訳せば「幽霊に抑えつけられた身体」あるいは「幽霊に抑えつけられた寝床」という意味合い。
少数民族であるミャオ族の文化では「圧しつぶす悪魔」とも呼ばれています。
ベトナム(Socialist Republic of Vietnam)
金縛りは「マ・ブ」と呼ばれ、「幽霊に抑えつけられた」ことを意味すします。
幽霊が身体に入り込み、金縛りを起こすと考えられていました。
ハンガリー(Hungary)
金縛りは 「lidércnyomás (生霊の圧力) 」と呼ばれ、生霊、魔女、妖精、悪魔の恋人などの超自然的存在によって
引き起こされると考えられていました。
アイスランド(Iceland)
金縛りは通常「マラ(雌馬)が来た」と呼ばれ、古いアイスランド語が由来で、悪魔が体の上に乗り、その人を窒息させようとするものと信じていました。
クルド人(Kurds)
金縛りを「ノッタカ」と呼び、何物かが幽霊か悪い精霊の仕業で、窒息させようとするのだと信じていました。
ニューギニア(New Guinea)
金縛りは「スク・ニンミヨ」と呼ばれ、神聖な樹木が、自分の寿命を延ばすため人間のエキスを吸い取ろうとしていると知られています。
神聖な樹木は通常は人に知られないよう夜にエキスを吸い取り、たまに人がその最中に目を覚ましてしまい、そのために麻痺が起こるのだと考えていました。
トルコ(Republic of Turkey)
金縛りは「カラバサン(暗闇の抑圧者・襲撃者)」と呼ばれ、睡眠中に人々を襲う生き物と考えられていました。
メキシコ(The United Mexican States)
金縛りは「セ・メ・スビオ・エル・ムエルト (死人が乗り移った)」と呼ばれ、死んだ人の魂が人間に乗り移り、
動きを妨害することによって起こるのだと信じられていました。
ナイジェリア(Federal Republic of Nigeria)
南西部ヨルバ地方では金縛りを「オグン・オル(夜の争い)」と呼び、悪魔が夢を見ている人間の身体と精神に入り込むものと考えられ、悪魔払いをすることで取り除けると信じられていました。
ジンバブエ(Republic of Zimbabwe)
ショーナ文化では金縛りのことを「マッジキリラ」と呼び、何かが非常に強く圧しつけている状態を指し、多くの場合なにかの霊、とくに邪悪な霊が人間をコントロールして悪い事をしようとしていると考えられていました。
エチオピア(Federal Democratic Republic of Ethiopia)
金縛りは「ドゥカック」と呼ばれ、人が眠っている間にとりつく悪い霊と考えられていました。
麻薬の一種である「カット」の使用との関連を疑い実際に離脱症状(禁断症状)として金縛りを経験したという。
まとめ
北東アジアのシャーマンなんかは、呪術的な感覚としてとらえられている地域もあるようで、こうした霊的な民間伝承や宗教的な受け止め方は、日本に限らず世界中に多いことがわかります。
あとがき
金縛りは知らないと怖いのですが、調べてみると睡眠麻痺だという冷静な考え方も理解できます。
しかし、私の中でオカルト信仰は強く、本当に大丈夫なんだろうかという気持ちは拭えません。わかっていても、なんとやらということってありませんか。きっと私だけではないはずですっ