寝起きに起こるめまいの原因は耳だけとは限らず、正しく診断されていないこともあり、命にかかわる脳梗塞や脳腫瘍など頭の病気の症状として現れることがあり、寝起きに吐き気を伴うめまいには注意が必要です …
寝起きシリーズの目次は下記リンクよりどぞ ↓
第1回 寝起きに頭痛、それ放っておくと癖になる?対処法まとめ
第5回 寝起き が 悪い 人は必見!パッチリ目覚めるたった3つの習慣
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寝起きに起こるめまいは一般的に女性に多く、一生のうちに経験しない人はいない、と言っても過言ではありません。
梅雨・秋雨時など、雨の多い時期は気圧の影響で起こりやすいため、気をつけている人も多いはず。実は、めまいの大半は耳に原因があるんです。
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寝起きにめまいが起きる原因
耳の奥にある内耳には、体の傾きや重力など感受して、体のバランスをつかさどる三半規管、耳石器という部位があり、ここに問題があるとめまいが起こります。
良性発作性頭位めまい症は、
- 朝、寝起きに目がまわる
- 寝返りするとめまいがする
- 洗顔やお辞儀で下を向いたとき
- 目薬をさそうと上を向いたとき
などにめまいを感じるのが特徴です。
内耳の耳石器の耳石が剥がれて生じるもので、60歳以上の女性のめまいは、この病気が疑われます。耳石は直径0.01mmで1万粒あります。それが多数剥がれて横の三半規管に入り、耳石の塊になると、頭を動かすことで動いてめまいを感じてしまいます。
加齢によるふらつき(加齢性平衡障害)は、年齢を重ねたことで全身の平衡機能に関係するすべての箇所が衰え、ふらつきによってめまいを起こします。人間は、30歳を過ぎた頃から毎年0.7%ずつ筋肉が減り、なにもしないと脚は細くなります。言うならば、建物の柱が細くなるようなもので、筋肉の減少によるふらつきもめまいに関係します。
その他のめまい症状の種類
めまいの症状にはいろいろな種類がありますが、大別すると、
- 目が回ったり、天井がグルグル回ったりする「回転性めまい」
- フワフワとふらついたりする「浮動性めまい」
- 気が遠くなるような感じがする「立ちくらみのようなめまい」
の3種類に分類することができます。
めまいを起こす病気の原因として、脳、耳、心臓・自律神経系が挙げられます。
- 頚性めまい
首を動かすとフワッとしためまい
- メニエール病
耳の症状を伴いめまいを繰り返す
- 急性低音障害型感音難聴
片耳の難聴を伴いめまいが起こる
- 前庭神経炎
風邪をひいた後にめまいが起こる
- 起立性調節障害
起き上がったり立ち上がるときに起こる
- 失神(不整脈)
寝ている、運動をしている時に急にめまいが起こる
- 失神(迷走神経反射)
咳、排尿・便、長時間の立ち、強い痛みに伴いめまいが起こる
- 低血圧
めまい、立ちくらみ、疲れやすい
- 貧血
立ちくらみ、動悸、息切れ
- 椎骨脳底動脈循環不全
首を動かすとめまいが起こる
- 脳梗塞、一過性脳虚血発作
手足のしびれなどを伴いめまいが起こる
- 小脳出血、脳幹部出血
めまいのほか激しい頭痛や吐き気が起こる
- うつ病,不安障害,身体表現性障害
不安や抑うつなどに伴いめまいが起こる
寝起きに感じるめまいの治し方(耳の原因)
めまいの治療薬は、1974年にジフェニドール塩酸塩(商品名セファドール)が登場して以降は、薬が出ていません。
新薬が登場しないこのような背景から、一般的に平衡訓練を中心にめまいの治療を行っています。ふらつきや体の揺れは、重心動揺検査で調べます。開眼時と閉眼時の揺れを比較し、平衡障害の有無やタイプを判別します。
平衡訓練とは、めまいやふらつきを改善する体操のことです。人間には、体のバランスに左右差があるとき、直そうとする仕組みがあり、それを訓練で機能アップさせます。
良性発作性頭位めまい症では、さらに三半規管に耳石が入っても出やすくすることが大切です。
対策としては、寝る姿勢が左右どちらかに偏らないようにすることや、耳石を元に戻すトレーニングが有効で、これらも平衡訓練として取り入れるのも良いでしょう。
一般的な平衡訓練
これはバランスの司令塔である小脳を鍛えるもので、目と耳と足の裏を有効に刺激します。
慣れないうちは1~10まで数えながら、できるようになったら20まで増やして、2つのトレーニングを1セットにして朝と夜に行います。続けていると再発予防やふらつきの予防にも効果があり、セルフケアにおすすめです。
小脳のトレーニング
右利きの人は右手を前にしっかり伸ばし、親指を立てます。
左手の人差し指は顎に当て、頭を動かさないようにします。その状態で伸ばした右手を左右に30度づつ動かして、目は右手親指の爪を追いかけます。目を動かすことで小脳を鍛える方法です。目で追いにくい場合は動体視力が低下しており、小脳の機能の衰えが考えられます。
三半規管(耳)のトレーニング
右利きの人は右手を前に伸ばし、親指を立てます。
首を左右に30度ずつ振りながら、右手の親指の爪から目を離さないようにします。このトレーニングで目が外れやすい場合は、その方の三半規管の機能が低下している可能性があります。
まずは専門医に相談
めまいの原因は耳だけとは限らず、正しく診断されていないこともあり、注意が必要です。
前庭性片頭痛(片頭痛が起こすめまい)は、めまいが関連しますが、メニエール病と誤診されていることが報告されています。近年、知られるようになった病気で、診察したことがない医師も未だにいるようです。
まとめ
めまいは、命にかかわる脳梗塞や脳腫瘍など、頭の病気の症状として現れることがあり、脳の検査を受けることも大切です。
脳に問題がないめまいは耳鼻科を受診しましょう。めまいやふらつきで長い間悩んでいる人は、調べてみるとものすごく多いのです。めまいを感じたら疲れかなと思った時にこの記事を思い出して貰えればと思い記事を書きました。
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あとがき
私は寝起きに感じためまいは、寝起きの朝食後で立ち上がった瞬間に、「フラっ」意識を失ってしまって、床に倒れてしまいました。
倒れた瞬間に、テーブルの角で頭を打ってしまいましたが、幸いなことに大きな怪我とはならず、大きなタンコブを作るだけでした。その後に病院に行って検査しましたが、特に問題はありませんでした。しかも、丸っとその日は元気で、寝起きにめまいで倒れたこと、以外はいつもと変わらない日常を過ごしました。
今でも忘れられないのは、その恐怖というより家族の心配した顔。
改めて健康は、大切だなと思わせてくれる、私のエピソードでしたっ
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