過眠症の疑いがあれば今すぐチェック!過眠症の寝すぎる症状は一部で、多くの場合は日中の強い眠気によって仕事や生活環境に支障が出てしまうこと。一番懸念されるのは、まず自分で過眠症だと自覚していない、出来ていない状態。これは自分だけでなく、周りにも危険を及ぼしてしまう可能性さえあります。さぁ、一緒にチェックしましょう。
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総集編 過眠症の全て【総集編まとめ】
「今朝はよく寝た」ぐっすり眠れた満足感があるのに、なぜ眠気が止まらないのでしょう。
もしかして、最近よく聞く睡眠負債?それか、生理前だから?きちんと自分ではチェックしているつもりなのに、、、勿論、原因は一言で言えません。しかし日中に強い眠気を感じる場合、チェックしてみたら過眠症ということもあり得ます。
過眠症は、決して寝すぎだけの病気ではなく、まずは自分にその疑いがあるか、チェックしてみましょう。
過眠症とは
過眠症は日中の過度の眠気、または長時間の夜間睡眠が繰り返されることが特徴です。
夜間に眠れなくて疲れてしまう睡眠障害(不眠症など)とは異なり、過眠症の患者は日中の眠るべきではない場面、仕事中、食事中、会話中など通常であれば眠ることのない時間や場面で何度も居眠りを繰り返してしまいます。
他には、不安、いらだち、活力の欠乏、落ち着かない気分、思考の遅延、発声の遅延、食欲減退、幻覚、そして記憶障害など実際の生活環境に支障が出てしまいます。
過眠症チェックリスト
これは世界中の病院で問診などにも使う眠気をチェックする8つのリスト(JESS – Japanese version of the Epworth Sleepiness Scale)です。
- [チェック1]座って読書するとき (新聞、雑誌、本、書類など)
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
- [チェック2]座ってテレビを見ているとき
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
- [チェック3]会議、映画館、劇場などで静かに座っているとき
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
- [チェック4]乗客として1時間以上自動車に乗っているとき
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
- [チェック5]昼休憩を横になってとっているとき
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
- [チェック6]座って人と話をしているとき
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
- [チェック7]昼食をとった後(飲酒なし)、 静かに座っているとき
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
- [チェック8]座って手紙や書類を書いているとき
うとうとしない(0点)
たまにうとうとする(1点)
どちらかと言えばうとうとする(2点)
ほとんどうとうとする(3点)
チェックリスト判定
それでは早速、眠気の判定です。
上記の8つの質問項目の各得点(0~3点)を、チェックしてすべて足し合わせて総合得点を出してください。点数が高いほど日中の眠気が強く、逆に点数が低いほど眠気は弱いと判定します。
16~24点
高い確率で過眠症の可能性あり。いますぐ専門医に相談しましょう。
11~15点
過眠症の予備軍です。規則正しい生活と睡眠時間の確保をしても改善できない場合、専門医に診てもらうことも視野に入れましょう。
11点未満
正常範囲です。
6点以下
今のところ問題ありません。
チェックして11点以上の場合に考えられる病気まとめ
- ナルコレプシー
会話中や機械の操作中などにも眠ってしまいます。笑ったり驚いたりすると、体の力が抜けることがあります。睡眠中に金縛りにあったり、幻覚を見たりします。
- 特発性過眠症
日中に眠りこむと、起こそうとしてもなかなか目覚めません。眠った後も、すっきりした感じがしません。寝覚めが悪く、ひどく寝ぼけることもあります。
- 反復性過眠症
3日~3週間の眠気が強い状態と、その後の通常の状態が、交互に繰り返されます。
- 月経関連過眠症
月経の周期と関連して強い眠気を感じます。その時期を過ぎると、日中の眠気がなくなります。
過眠症以外の睡眠の病気や状態
- 睡眠時無呼吸症候群
大きなイビキをかき、睡眠中に呼吸が止まります。朝起きたときに、頭痛やノドの渇きがあります。肥満の人や顎が小さい方が多いです。
- 薬剤性過眠
睡眠薬や精神科の薬、かぜ薬、花粉症の薬などを飲んでいます。
- 冬季うつ病
気分が落ち込んで、これまで興味があったことにも興味がなくなります。食欲が増すこともあります。
- 長時間睡眠者
子どもの頃から長い時間、眠っています。十分な睡眠をとると日中の眠気が減ります。
- 睡眠不足症候群
夜の睡眠が不十分なのに、睡眠不足の自覚がありません。しばらく十分な睡眠をとると、日中の眠気が軽くなります。
- むずむず脚症候群
夕方から夜にかけて、脚に変な感じがあります。じっとしていると脚の不快感がひどくなり、脚を動かしたりたたいたりすると少し楽になります。
- 周期性四肢運動障害
睡眠中に足がリズミカルに動きますが、本人の自覚はほとんどありません。
- 睡眠相後退症候群
睡眠の時間帯が遅いほうにずれていて、極端な夜更かしで朝寝坊の人が、普通の時間に起きようとすると日中の眠気が強まります。
- 非24時間睡眠覚醒症候群
就寝時刻と起床時刻が毎日1時間ずつ遅れていきます。
- 不規則型睡眠覚醒パターン
眠っている時間帯と目覚めている時間帯がバラバラになります。
まとめ
自己チェック出来ましたか?
過眠症は、本人の能力に関わらず「怠けもの」と誤解されることが多々あります。しかし、この過眠症は治療をすれば、一般の健常者とほぼ変わらない生活が送れます。
まずは、自分に過眠症の疑いがあるかもしれないと思えばチェックリストで日中の眠気レベルをチェックしてみましょう。チェックして明らかに正常でない場合、病気というのは早期発見早期治療が最も有効的な対策と言えるでしょう。
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あとがき
実は、うつ病や統合失調症などの精神疾患に随伴して、過眠症が表れてしまう場合もあります。
睡眠は体だけでなく心にも休息を与えてくれるので、一度リズムを崩してしまうともう一度そのリズムを、調律するのに時間と労力が必要になりがちです。「なにかおかしいな」と感じ、生活リズムが崩れ始めたら黄色信号です、一度ゆっくり自分をチェックしてみましょう。
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