前回の記事では、3本柱の1つ目を紹介しました。 → 安心した心を育てる親子の「幸福度」とは ~3本柱その②~
今回は3本柱の3つ目を紹介します、テーマは「ねんねルーティン」です。
ねんねルーティンとは、寝る前の決まりごと(儀式?)です。
これによって子どもは「あ、今から寝るのか」と理解するようになります。
子どもが寝ることに納得するかどうかは別にして(笑)
目次はこちら
同じことの繰り返しによって子どもは安心できる
子どもは次に何が起こるかわかると安心します。
だって、考えてみてください。子どもにとっては、
毎日が刺激の連続、今この一瞬が新鮮だらけなのですから。
さて、ねんねルーティンをつくる理由のひとつは安心感を与え落ち着かせるため。
子どもが次に何をするかわかると安心できますから、その流れに体も慣れて、
リズムができ、そのまま寝れるようになるのが理想です。
毎日、保育園や幼稚園で単調とも思えるぐらい同じようなスケジュールが、
繰り返されているのは、生活のリズムを育てるためと言ってもいいでしょう。
また、添い寝をせずひとり寝できるようになるためには、
大切な準備になってきます。
夜、寝る前の流れをつくるのがこのルーティンの目標
この流れは、家庭に合わせて随所アレンジしてくださいね。
例;お風呂に入る → パジャマに着替える → 歯を磨く → 絵本を2冊読む → ぐっすり音をつける → 電気を消す
ここで、おさえるポイントを紹介しましょう。
- お風呂上がりから電気を消すまでの時間は約45分を目安に
- 授乳中に寝かしつけると子どもが夜中起きると不安に。授乳のあと、消灯の前にワンステップおく(例;授乳 → 絵本 → 消灯)
- 1歳半ぐらいには簡単な”イラスト付きのルーティン説明書”やモチベーションのため”シール表(ラジオ体操のハンコ表みたいなの)”などを作る
- 子どものリクエストに対する境界線をはっきりさせ、要求されても応じない(絵本など前もって●冊など)
- 親の感情は子とリンクするため、ルーティンする前に深呼吸して低めの落ち着いたトーンで話す
- 子どもが寝る前に興奮していたら、コソコソ話程度の音量で絵本を読みだすことで落ち着かす
- 一貫性をもって毎日続ける
とくにルールを認識させること、一貫性をもつことは続ける上で大切になります。
このルーティンは、産後、退院した日から始めるもよし、3ヶ月頃から意識しておくと、
最初は手間取るかもしれませんが、寝かしつけがスムーズになります。
これは、子どもの睡眠トラブルの解消や、将来のひとり寝へと繋がってゆきます。
注意!特別サービスはルール違反!!
子どもは「泣いてもどうにもならない」と判断できるまで、
あれもこれもと、色んな方法を試して自分の要求を通そうとします。
ルールを認識させること、厳しくしろといってるのではなく、
甘やかしすぎないことが睡眠トラブルを考えるうえでも大切なポイント。
先ほど、一貫性をもって毎日続けるというのが大切と言いましたが、
こういった甘やかし(特別ルール)は一貫性を崩すきっかけとなりやすく、
”ねんねルーティン”が破綻して、続けることができなくなってしまう可能性があります。
まとめ
大切なことは、
- 子どもは次に何が起こるかわかると安心します
- お風呂上がりから電気を消すまでの時間は約45分を目安
- 境界線をはっきりさせる
- 一貫性をもつこと
まだ、読んでいない方はこちらの記事からどうぞ → 子どもの寝かしつけ、たった3つのポイントを押さえるだけ
番外編;背中スイッチはねんねルーティンで解決するかも
背中スイッチとは抱っこしている状態ではよく寝ていたのに、
ベッドに置いた途端、目が覚めたり、泣き出したり、まるで背中にスイッチがついているみたい、
という由来から、こう呼ばれるようになりました。
原因は、寝入った時と目が覚めた時の環境や状態の変化によって、
子どもが不安を感じることが原因だといわれています。
ひとり寝ができない場合、眠りが浅くて目をちょっと開けただけで、
完全に目が覚める場合だってあります。
いちばんの対策としては、寝かしつけの時、疲れすぎる前に、
寝かしつけのルーティンに入り、抱っこで完全に子どもが寝落ちする前の、
目が開いている状態でベッドに横にすることで、少しずつ改善するようです。