睡眠時間が6時間では足りない、6時間半の方が生活リズム的に取りやすい人が多いのも事実。日中に眠い場合は昼寝や仮眠で睡眠時間を補うのも手。多くの人にとって睡眠時間は6時間が良い理由とは …
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第1回 睡眠時間の理想を決める5つの要因!【調べ方と考え方】
第4回 睡眠時間が短い!短くても質を確保するたった2つの方法
第8回 睡眠時間3時間を使いこなす方法
第9回 睡眠時間が6時間でも睡眠不足で困らないたった2つの方法
睡眠時間が6時間というのは、睡眠の質を考えると、とてもキリの良い数字です。
6時間では足りない、睡眠時間が思うように確保できない、そんな場合にも手はあります。睡眠時間と起床時間の考え方は、限られた睡眠時間の中で睡眠の質をあげるため、とても参考になる情報だと思います。いつもの睡眠をワンランク上げる情報をお届けしますっ
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睡眠時間が6時間の人たち
睡眠時間が6時間と一口に言っても、その6時間に満足しているかどうかが意見の分かれ道でしょう。
睡眠の満足度(質)を判断する方法は2つあり、寝起きに「よく寝た」という実感が持てることに加え、日中に過度な眠気を感じないことの2点です。睡眠に対する満足感は、日中のパフォーマンスを上げるだけでなく、1日のストレスをリセットするため必要不可欠だと言えます。
睡眠時間が6時間で満足感が無い場合、寝起きの質を上げる他に睡眠不足であるなら睡眠時間を追加して補わなければなりません。一般的に睡眠時間が6時間未満になるとショートスリーパー(短眠者)と呼ばれ、一般的に考えても睡眠時間が少なくなってしまうため、これ以上は睡眠時間を少なくしないように注意する必要があります。
睡眠時間は6時間半より6時間が良い理由
睡眠時間は6時間よりも6時間半の人が多い理由は、先日の記事でも紹介した統計データによると日本人の睡眠時間の平均は6時間以上7時間未満の割合が最も高く、男性 35.0%、女性 33.4%です。
様々な統計データによっても7時間前後が平均的な睡眠時間だと言えるでしょう。なぜ、睡眠時間は6時間半ではなく6時間が良いのか。まず人の睡眠には浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を繰り返して休息します。
この睡眠リズムは1セット90分前後(個人差あり)なので、睡眠のメカニズムを知っている人たちは、1.5の倍数の睡眠時間を取ろうとします。睡眠時間が6時間半ではなく6時間を基準にする理由です。また、このリズムは個人差やその日の体調によっても異なるため、睡眠時間は基本的に点ではなく線で捉えます。
ようは、6時間というより5時間半から6時間半という考え方です。なので、目覚ましでアラームを使うときには時刻ではなく時間帯にセットします。最近では、スマホ(iPhoneでもAndroidでも)で無料のレム睡眠アラームアプリが出ていますので簡単に管理することができます。
レム睡眠アラームアプリはこちらの記事で詳しく説明しています。↓
睡眠時間が6時間だと眠い理由
睡眠時間が6時間では眠い理由は、睡眠時間が足りていないと考えるのが自然です。
今のままで日中に眠いと感じ支障が出るようであれば、慢性的な睡眠不足(睡眠負債)に陥ってしまい様々な健康リスクを抱えてしまいます。まず先日の記事でも紹介したように自分に合った理想的な睡眠時間を調べることは勿論ですが、今すぐできる対策として2つ考えることができます。
本質的な問題は睡眠不足なので、始めに考えることは夜間の睡眠時間を増やすこと。出来れば90分ほど増やすのがベターです。6時間睡眠であれば、7時間半の睡眠時間にすることで睡眠の時間だけでなく質も上がるため日中に眠いと感じることも減るはずです。もし、夜間の睡眠時間を確保できない場合は、昼寝(仮眠)を考えましょう。
昼寝には夜間の睡眠の3倍もの休息効果があります。ようは、たった20分の仮眠で1時間分の睡眠不足を補うことができます。昼寝を習慣にすることで、1週間の睡眠不足は随分と軽減することができます。中途半端に夜間の睡眠時間を延ばすくらいなら、手っ取り早く昼寝を取り入れた方が無難かもしれません。
昼寝には正しい方法と時間帯があるので詳しくはこちらの記事で説明しています。↓
睡眠時間が7時間の人の死亡率が一番低い
2004年に報告された日本人の平日の睡眠時間ごとに、約10年の間に死亡した人の割合を調査した研究があります。(名古屋大学大学院の玉腰暁子助教授らの研究グループが行った日本人11万人を10年間追跡の大規模調査)
睡眠時間が7時間(6.5-7.4時間)の人を基準としたときの死亡しやすさは、睡眠時間が長い人でも短い人でも7時間の人に比べると死亡率は上がり、4時間未満(4.4時間まで)の睡眠時間では、男性で1.62倍、女性で1.60倍、また10時間以上(9.5時間以上)の場合には男性で1.73倍、女性で1.92倍となりました。
やはり、睡眠時間の長短と生活環境の良し悪しは比例しやすく、規則正しい生活環境を送っている確率が高いため死亡リスクが平均的な睡眠時間の人たちは下がるのではないかとも考えられています。
睡眠時間は1つの目安、大切なのは生活環境(習慣)
睡眠時間だけによって健康かどうか決まる訳ではありません。
睡眠時間は1つの目安で、6時間以外でも人によって最適な睡眠時間は違うため、睡眠時間の長い短いに囚われ過ぎる必要はありません。根本的に大切なのは、睡眠時間を含めた生活環境(習慣)です。
生活環境(習慣)の1/3は睡眠時間と言っても過言ではありませんが、規則正しい生活環境(習慣)が、睡眠時間を最適化させてくれると言う考え方もできます。睡眠時間が6時間で思うようにコントロールできない場合は、全く逆のアプローチをしてみるという手もあります。
睡眠時間、生活環境(習慣)どちらでも良いので自分が手のつけやすい方をしっかり管理してゆきましょう。
まとめ
睡眠時間が6時間というのはとてもキリの良い睡眠時間だということ。
次に睡眠時間を調整するならば、7時間半か4時間半となってしまいます。注意したいのは6時間半などキリの悪い睡眠時間なら、思い切ってキリの良い6時間に削ってしまいましょう。仮に、それでは日中に眠気を感じる場合には、昼寝など仮眠をした方が結果としてパフォーマンスは高まります。
睡眠不足も6時間半ではなく、6時間と20分の昼寝の方が充足感はあります。
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あとがき
寝起きの質を上げること、昼寝(仮眠)で睡眠不足を補うことは、睡眠の満足度を上げ1日をエネルギッシュに活動するために役立ってくれるはずです。
もし仮に睡眠時間に悩んでいる場合、騙されたと思って試してみる価値ありですよっ