金縛りの原因はストレスによる自律神経の乱れが原因の1つであることがわかっています。金縛りの原因は全部で6つありますが、その中でもストレスは最も身近で、管理しづらいものかもしれません …
金縛り特集は下の目次からどぞ。↓
第4回 金縛りはストレスが原因?【ストレスチェックおまけつき】
第6回 金縛りで耳鳴りがする時は要注意!
第7回 金縛りで感じる幻聴の正体は?
第10回 金縛りの解き方はたった3つだけ!
ざっくり2人に1人(4割)は、経験したことがある金縛り。
金縛りは様々な原因がありますが、やはりストレスが原因で起こってしまうことは、少なくありません。ストレスは種類も多く、自分で気づかない内に抱え込んで、しまう場合も多いので金縛りの予防や対策のためより、ストレス発散を心がける方が良いのかもしれません。
ストレスチェックリストも、記事の中に入れていますので、不安があれば今すぐチェック!!
目次はこちら
金縛りとは
金縛りに初めてあった人は、幽霊など心霊現象なのではないかと思ってしまいます。
あの不安感と恐怖感から、そう思ってしまうのも仕方がありませんが、医学的には睡眠麻痺とも呼ばれレム睡眠(浅い眠り)に関する睡眠障害の1つです。一般的に10~20代に発症しやすく、主な原因はストレスの他、5つほど考えられています。
金縛りによるストレスはとても大きいため、睡眠麻痺という言葉が浸透するまでは、日本を始め世界中で心霊現象や悪魔、UMAなど宇宙人の仕業ではないのかという考え方が一般的だったようです。
金縛り(睡眠麻痺)のことは、こちらの記事で詳しく書いています。↓
金縛りのメカニズム
金縛りのメカニズムは、レム睡眠(浅い眠り)の時に起こると言われています。
レム睡眠中には、体のスイッチを切り記憶の定着や整理などの作業を行なっています。体にはスイッチが入っていないため、このレム睡眠中に何かしらの刺激が加わった時に金縛りが起きてしまいます。
実際に悪夢や幻覚などを見てしまうのは、金縛りとは脳が夢と認識できないくらいリアルな「夢」を見ている状態で、夢なので体のスイッチも切れていて麻痺しているため、思い通りに動かずパニックになってしまい大きな恐怖や不安を感じてしまうというメカニズムです。
金縛りはストレスと関係がある
前回の記事でも紹介しましたが、金縛りの原因にはストレスが関係しています。
ストレスと言ってもその正体はストレスによる自律神経の乱れです。この自律神経が乱れ、睡眠の質を下げ眠りが浅くなってしまうのでレム睡眠が多くなり、金縛りが起きやすくなってしまいます。ストレスと一概にいっても、ストレスの種類は多いものです。
ストレスとは「なんらかの刺激によって心身に〝ひずみ〟が生じた状態」のことです。例えば、「騒音のひどい場所にいて頭が痛くなる」これは、騒音という外部からの刺激によって、心身のバランスにひずみが生じた結果、頭痛というストレス反応が出たと考えます。
ここでの騒音(刺激)のことをストレッサーと呼び、ストレッサーには痛みや騒音のような「物理的刺激」と、悩みや心配事などの「心理的刺激」とがあります。ようは、私たちは知らずとも意外とストレスを抱え込んでいる場合があるんです。
ストレス度チェック(不知火式)
ストレスチェック(不知火式)では、これまでに経験したストレス度について40問の簡単な質問に自己評価して、心身の状態を把握して見ましょう。(当てはまる項目に○を、時々あると思われる場合は△をつけてください)
- よく風邪を引くし、治りにくい
- 頭痛が起こる
- 肩がこりやすい
- 背中や腰が痛くなることがよくある
- 後頭部が詰まった感じで頭がすっきりしない
- 能率が悪くなり、判断がつきにくい
- 手足が冷たいことが多い
- 手のひらや脇の下に汗がでる事が多い
- 手が震える
- 身体がほてる
- 急に息苦しくなるとがある
- 動悸を打つことがある
- 目が良く疲れる
- めまい、立ちくらみがある
- 耳鳴りがすることがある
- 音に敏感
- 好きなものもあまり食べる気がしない
- 食事をしても味がない
- いつも食べ物が胃にもたれる気がする
- 吐き気がする
- 胃が痛い
- 腹が張ったり、下痢をしたりする
- 口が渇いたり、口の中がねばねばする
- このごろ体重が減った
- 何かするとすぐ疲れる
- 寝付きが悪い
- 夜中目が覚めやすい
- 夢を見ることが多い
- 疲れが残り、朝気持ちよく起きられない
- いつも眠い
- 仕事をする気が起こらない
- いつも仕事に追われている感じがある
- 日曜日はぐったりしている
- 家族でもゆっくりくつろげない
- 人と会うのが億劫になった
- 人と会うとイライラしたり腹が立ったりしやすい
- 妻(夫)や家族に当たることが多い
- 身だしなみを整えるのが面倒になった
- 自分が弱くなった感じ
- 気持ちが晴れない
お疲れ様でした。
判定方法
○を2点、△を1点と数え、いまのストレス度を判定しましょう。
- 10点以下
問題なし
- 11~20点
軽度のストレス状況です。多少のストレスはありますが、大きな問題はありません。
- 21~30点
中度のストレス状況です。現在のストレスは強うものではありませんが、このままの状態がつづけば重度に移行する可能性があります。
- 31~40点
重度のストレス状況です。かろうじて仕事が出来ている状態です。仕事上のミスが起こりやすく、大きな判断が極めてできにくい状態にあります。
- 41点以上
日常生活も出来にくい状況です。仕事の出来ないじょうたいになっています。休養、入院が必要です。
ストレスの初期症状(金縛りの前兆)
- 目が疲れやすい
- 肩がこりやすい
- 背中や腰が痛くなる
- 朝、気持ち良く起きられないこと
- 頭がスッキリしない(頭が重い)
- たちくらみしそうになる
- 夢をよくみる
- 手、足が冷たくなることが多い
- 食べ物が胃にもたれることが多い
良いストレスと悪いストレス
ストレスには良いストレスと悪いストレスがあります。
例えば、学校で遠足があるとします。子供は楽しみにしてテンションが上がり、どんなお菓子を持っていこうか、誰と一緒にお弁当を食べようかと考え心待ちにします。これは適度なストレスで、心地よいストレスです。ようは良性ストレスと言えます。
しかし、あまり興奮しすぎるとストレスが大きくなります。そのため、前の晩は全く眠れない状態になるかもしれません。これが過剰ストレスです。また、車酔いしやすい子供にとって、その遠足でバスを使うと知り、良性ストレスは一転して悪性ストレスへと変化してしまいます。
その結果、心は拒否反応を示し、不安や抑うつ状態になったり、身体もストライキを起こすため、その朝、腹痛に襲われたりします。
しかし、必ずしもストレスが悪いという訳ではなくて、人間にとってストレスが全くなかったり、少なすぎたりすると、体の緊張もなく、人の心と体を鈍らせ退化させてしまったりします。
まとめ
適度なストレスは必要なものの、そのストレスが金縛りに繋がってしまっては元も子もありません。
金縛り対策でストレスを減らすもっとも身近な方法は実はタメ息。息を一つ深く吸って、大きくゆっくり二つ吐き出す。その繰り返しで気持ちが落ち着く、これなら、誰にでもできそうだと思いませんか。
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あとがき
金縛りの対策ではストレス発散は日頃から必要です。
体を使う、ウオ-キングなども解消策としてよさそうですがゆっくり歩いてしまうと、あらぬことを考えてしまいますから、やるなら競歩のような速歩(早歩き)がおすすめですっ