ナルコレプシーの特集をしたまとめ記事です。セルフ チェックの方法から病的な眠気の違い、原因、5大症状、病院選びまで気になる情報を網羅!番外編として、睡眠麻痺や入眠時幻覚の特集もしています …
過眠症の特集記事(まとめ)はこちら。↓
ナルコレプシーの特集もこれで一旦幕引け。
定期的に最新情報を、記事に反映して加筆修正する予定です。ナルコレプシーはこれでわかった!そう言えるような、特集になったような気がしています。
具体的な診断や治療について、記事を書こうと思いましたが、専門的な用語や話も増えてしまうため、現時点では病院へ受診に行くまでの情報収集に使えるよう意識しました。
後半には、ナルコレプシーの人たちの口コミを掲載していますので興味ある人は最後までどぞ。それでは、前置きが長くなってしまいましたが、まとめ記事をでスマートにお届けします。
目次はこちら
特集 第1回 ナルコレプシーのチェック
ナルコレプシーは600人に1人と言われ、日中に過剰な眠気を感じてしまう人は要注意です。
具体的な8つのチェックリストを使って判定します。このチェックリストは世界中の医療機関で眠気をチェックするために使っているものの日本語訳版です。その他、ナルコレプシーの初期症状も紹介しているので、少しでも自分にナルコレプシーの疑いがあればチェックしてみましょう。↓
特集 第2回 ナルコレプシー と は?
ナルコレプシーとはどのような睡眠障害なのか、詳しく説明しています。
未だにナルコレプシーの認知度は低く、職場や家庭、学校では理解されることが少ないため、怠け者など誤解され間違った評価を受けてしまうことも少なくありません。
実際にナルコレプシーの眠気は健常者の眠気とどう違うのか、ナルコレプシーによって起こってしまった可能性の高い事故、また運転免許は取得・更新できるのかなどを紹介しています。↓
特集 第3回 ナルコレプシーの原因
ナルコレプシーは原因不明の病とも呼ばれ、少しずつそのメカニズムは解明されているものの、根本的な原因はわかっていません。
現時点でわかっているのは、オレキシンと呼ばれる覚醒状態をコントロールする神経伝達物質の異常により日中に意識を失うほどの眠気を感じてしまいます。ナルコレプシーの症状を起こしてしまう2つの要因などナルコレプシーを知る上で重要な2つのメカニズムを紹介しています。↓
特集 第4回 ナルコレプシーの5大症状
ナルコレプシーは症状は一般的に4つと言われることがありますが、実は睡眠に関する症状は5つあります。
その他に随伴する症状も含めれば大きく9つほど症状があります。日中に意識を失うほどの眠気で眠り込んでしまう睡眠発作、急に膝カックンのように力が抜けてしまう情動脱力発作、まずこの2つの症状はナルコレプシーにおいて必ずと言って良いほど起きてきます。その他、7つの症状を詳しく説明しています。↓
特集 番外編 睡眠麻痺と入眠時幻覚
ナルコレプシーの主症状に睡眠麻痺というものがあり、一般的に金縛りとも呼ばれるも状態で、寝ている時に体が動かなくなってしまいます。
また、入眠時幻覚もナルコレプシーの主症状で、心霊体験を始め人によって様々な悪夢や幻覚を感じてしまいます。睡眠麻痺と入眠時幻覚は同時に起きることが多く、恐怖感のあまりトラウマになってしまうこともあるナルコレプシーの症状の中で最も苦痛を感じてしまう症状です。↓
特集 第5回 ナルコレプシーの病院
ナルコレプシーに関わらず睡眠障害全般、認知度が低いのが現状です。
ナルコレプシーを実際に診察できる一般医療機関には限界があり、睡眠障害専門の病院に行く必要があります。もちろん、自宅の近くにある精神神経科、神経内科などでも受診できますが専門的な検査をするには設備のある病院でなければいけません。
ナルコレプシーの診察の流れや実際の検査方法、都道府県別の睡眠障害の受け入れが可能な病院リストなどの紹介しています。↓
ナルコレプシーの人たちの口コミ
中学生の頃から授業中に居眠りをしてしまうことが度々あり、日中に強い眠気を感じることがほぼ毎日ありました。
高校を卒業して就職してからも症状に改善が見られることはなく、仕事中に眠くなってしまうので、とても困っていました。また、生々しく恐ろしい夢を見てしまう「入眠時幻覚」、面白いことで笑おうとすると体の力がガクンと抜けてしまう「情動脱力発作」、これらの症状も出ていました。
二十代半ばになってから、受診していた医療機関で睡眠障害について相談しました。すると、「ナルコレプシーかもしれない」という話になり、専門医のいる睡眠外来を受診することを勧められました。それから、睡眠外来の受診予約をして診察を受けると、やはりナルコレプシーの可能性が高いということで、宿泊検査をすることになりました。
検査の内容としては、院内のベッドで計測器を着けながら眠り、一定時間ごとに眠っている途中に夢を見たかどうかをチェックする形でした。検査料は一泊二日で二万五千円ぐらいかかりました。それからしばらくして検査結果が出て、ナルコレプシーの診断がつきました。診断がついてからは、専用の治療薬である「モディオダール」という薬を処方されました。
この薬は新薬のため薬価が高く、たしか一カ月分で七千円ぐらいかかったと思います。ネットで検索してもジェネリックは出てこないので、現在でも同じぐらいのコストがかかるはずです。肝心の効果ですが、ナルコレプシー最大の悩みである「急に眠くなる」という症状はある程度緩和されたように感じます。
ある程度というのは、服用していても強い眠気を感じることがあったからです。また、薬が効いている間は興奮作用のようなものが働き、集中力も増したように感じました。しかし、この薬を服用していると、尿が黄色くなって特有のにおいがしたり(体に悪いように感じた)、副作用で頭痛や夜眠れなくなったりするのは、大きなデメリットでした。
ちなみに、「入眠時幻覚」の対処として、睡眠薬を数種類処方されましたが、どれも翌日に強い倦怠感が出てしまい、医師に申告してすぐに服用を中断しました。年齢とともに少しずつ症状が軽くなったこと、薬の副作用が強烈なこと、これらの理由から薬は飲まなくなりました(健康も考慮して)。
また、通院しても薬を処方されるだけなので、今は通院していません。余談ですが、睡眠外来は予約が埋まっていることが多く、初診であっても受診まで日数がかかるので、もし受診しようと思った場合はお早めに連絡することをおすすめします。
発症したのは、さかのぼること中学2年ぐらいのときでしょうか。
授業中の居眠りからはじまりました。よく先生に頭を殴られたりしてたたき起こされましたが、授業の内容などは一切覚えていないほどに眠り続けてしまいます。それは社会人になっても続き、今までの何回か転職をしてきたのですが居眠りをしなかった時がないぐらいひどいものでした。
夜はちゃんと寝ていてもだめでした。運転中も信号待ちでの経った数十秒でさえ眠ってしまい、後ろの車のクラクションでやっと起きたりしてました。悩みに悩み続けて重い腰をあげてようやく病院に行ったのが発症して12年ぐらい経ったときです。
まずは、先生との話の中で昼間眠くなるというのと脱力発作があるのと金縛りにあうという3点で「ナルコレプシー」と診断結果がでました。脱力発作は昔からあり、走っていたりしたときにいきなり足がカクンとなったり、持っていたものを何度も落としたりして力が抜けたりしていました。
睡眠麻痺は、就職して東京に出てきてからが一番ひどかったです。子供のころも怖い映像が脳裏に現れたりと布団から起き上がれないことがよくありました。脳波をとってもらったのですが、その時は眠気が起こらずにあまり結果は参考にはなりませんでした。
その時言われたのが「子どもの脳波が出ている」と言われたのがちょっと気になるぐらいです。リタリンという精神刺激剤という薬で昼間に眠くなるのを抑える薬を処方されました。実際に飲んでみると頭がさえて確かに眠くなりませんでした。でも、副作用が酷くて吐き気がすごかったり頭痛がしたりと慣れるまでは大変でした。
やはり体が受け付けるまでには時間がかかりましが、今は薬を飲まなくても大丈夫なぐらいになりました。私はこの病気で本当に思春期に嫌な思いをしました。怠け者と思われたり授業中に寝るのだから成績は本当に悪かったです。今は薬も処方してもらえるし、すこしでもこの病気かなっと思ったら受診してみてください。
会社で居眠りが続き、7,8時間睡眠を取っても会議などで居眠りしてしまう旨説明したところ、上司の勧めで睡眠外来を受診しました。
自分では病気という自覚は全くありませんでした。診断までは下記の流れです。FAXで受診予約→初診→宿泊しての検査→診断宿泊しての診断は、病院に一泊して、頭に色々な器具を付けたりして睡眠の状況を調べるような検査がありました。
現在はモダフィニル(モディオダール)という薬と鉄剤を服用しています。モダフィニルは眠気を起きにくくする(神経を高ぶらせる?)薬で、重要な仕事がある時など必要な時だけ飲んでいます。治す薬ではなく、対症療法的なものです。効き目が長く、あまり遅い時間に飲むと眠れなくなるため、飲むなら午前中にと言われています。
今は、モダフィニルを飲むと動悸がする気がするため、以前1錠だったものを半錠にするなど試しています。また、飲んでいても効く時もあれば少し寝てしまうときもあります。この病気には貧血が関係しているらしく、鉄剤も処方されています。先生にはフェリチンの数値を上げたいと言われています。
はじめ一日2錠でしたが、酷い便秘になってしまったため一日1錠になりました。また、空腹で飲むと気持ち悪くなるので、食後に飲むよう気をつけています。
まとめ
ナルコレプシーは一般的に若い時期に発症するケースが多いようで、その兆候を親が見つけるのは至難の技でしょう。
しかし、少しでもその兆候があった時には見逃さず、適切な検査や専門的な病院へ受診させてあげれればと思い、この特集を行いました。
あとがき
過眠症の中でもナルコレプシーはとても長期的に悩まされる病気の1つです。
また、不眠症の人たちや一般の人たちからは、「眠すぎるなんて羨ましい」「自分にはそんな眠る時間なんてないよ」など自分の気持ちを理解してもらえないケースもあるかもしれません。
患者会などもありますので、知見を広げるため積極的に参加したり、Web上で情報交換するのはアリだと思っています。