寝すぎだから病気になってしまうのか、病気だから寝すぎてしまうのか。寝すぎるとどうなるか、頭が痛くなる、眠い、などから、寝過ぎの病気は何科に行くべきかまで、出来るだけコンパクトにお届けします。
寝すぎ特集はこちらからどぞ。
第2回 寝 すぎ て 眠い!それ危ないかも!原因と対策まとめ
第3回 寝すぎる!病気との関係は?原因まとめ(うつ・過眠症・糖尿病)
寝すぎると病気になる?それとも病気が寝すぎを誘発してるの?一体、どっちが先でどっちが後なの?
そんな寝 すぎ(過眠)と病気の、 関係について迫りたいと思います。
ハーバード大学の調査によると人口の約4パーセントに慢性的な過剰睡眠があると推定されています。時間の不規則な仕事についている人や、睡眠環境が良くない人、睡眠障害を抱えている人に多いといった特徴があるとわかりました。
寝すぎるとどうなる?
肥りやすくなる、背中(腰)が痛くなる、心臓に悪い、寿命が短くなる、鬱が悪化する、認知症や糖尿病になる、脳が老化する、妊娠しづらくなるなど、様々な懸念が考えられます。
これらは全て憶測ではなく少ない母数であれ統計的な傾向値で、参考に値して良いと思っています。また、これらと同時に起きているのは寝すぎによって自律神経が乱れ睡眠の質も下がり生活リズムを崩しやすくなってしまうことです。実はこの生活環境の悪循環は自分の意思で変えにくいため、抜け出すことができず慢性的にリズムの崩れた生活を送ってしまいがちです。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。↓
寝すぎると頭が痛くなる
寝すぎると頭が痛くなる直接的な原因で最も多いのは水分不足によるもの。
水分不足になると体温調節が出来なくなり、寝起きの良し悪しに直結しますから寝すぎてしまう原因にさえなります。また、寝すぎることで体内時計を始め、自律神経が崩れてしまい体のリズムが狂ってしまいます。その乱れが脳の血管にも影響するので寝すぎは頭が痛くなりやすいのです。
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寝すぎると眠い
寝すぎると眠い理由は二度寝にあって、スヌーズアラームのように起きる、寝る、を繰り返すことで深い眠りに入ってしまい易くなります。
浅い眠りと深い眠りは90分前後で入れ替わり、1セット180分かかります。寝すぎの場合、このリズムの悪いタイミングで目覚めてしまうと眠気や気怠さが起こってしまいます。これは睡眠惰性と言って、睡眠不足などとは一切関係なくただ起きるタイミングが悪いだけ。その証拠に寝すぎても起きるタイミングさえ良ければ、満足感を十二分に得ているのでスッキリ目覚めることもあるはずです。
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寝すぎによる病気の関係は?
寝すぎてしまう病気で代表的なものは、過眠症、一般的に過眠症と言えば全ての人が、寝すぎてしまうんだろうと思いがちです。
しかし、過眠症で眠り過ぎてしまうケースは、実は少数派というか本当にごく稀で人数で言えば少ないんです。
過眠の傾向がある病気は大きく4つに分けることができ、
- ナルコレプシー
- 睡眠時無呼吸症候群
- 特発性過眠症
- 反復性過眠症
などがあります。
過眠症の中でも、ナルコレプシーや睡眠時無呼吸症候群は患者数が多く、また、本人も気づいていない潜在的な患者も大勢いると言われています。日中の耐え難い眠気や居眠りが1ヵ月以上続くような場合は、過眠症の可能性が考えられます。できるだけ早期に、専門の医療機関を受診することをおすすめします。
過眠症の中でも実際に眠り続けてしまうのは、反復性過眠症(クライネ-レビン症候群)と呼ばれ、実は過眠症の中でも非常にケースの少ない睡眠障害です。反復性過眠症は、10歳代で発症するケースが多く、女性よりも男性の有病率が約4倍高いとされます。
3日から5週間程度(平均は10日間)の傾眠状態(強い眠気をもよおす状態:過眠病相)が続き、昼夜を問わず、毎日16~20時間も眠り続けるのが特徴的です。このような過眠病相(過眠エピソード)が通常1年に1回以上(平均3ヵ月に1回)起きることから周期性傾眠症とも呼ばれています。
この病気は、原因が全く不明で治療法が確立されていません。いったん過眠の病相期が始まると治療が困難となります。規則正しい生活を行うことが予防に役立ち、(特に若年男性では)経過とともに自然寛解することが多く、寛解まで平均14年とされています。
一方で、うつ病などによる過眠傾向によって、寝すぎてしまう場合は一体どちらが先で、どちらが後なのでしょうか。
考え方によって意見が分かれるとこではありますが、わかっていることを整理すれば、どちらも有り得るということ。それさえわかれば、寝すぎの対策をすれば良いのか、病気の対策を先にすれば良いのか、自分で決めることができます。
まとめ
寝すぎに関わる病気について共通していることは、自律神経を崩しにくい規則正しい生活を送ること。
それに加えて、自分の抱えるストレスに備えること。家族など身近な手を借りるのも良いでしょう、医師やカウンセラーなど専門家に相談するのも手。睡眠に関する問題を抱えている場合、一人で治療するのはかなりハードルが上がってしまいます。
出来るだけ無理のない方法で、続けられる方法を試してみましょう。
あとがき
寝すぎることが生活リズムを崩すきっかけとなり、寝すぎが習慣となってしまうと病気にさえなってしまう。
この問題の本質は、やっぱり「寝すぎ」が悪者じゃない気がするんです。きっかけは寝すぎであっても、実際に病気の原因となっているのは、生活環境・習慣だという構図が見えてきます。この規則正しい生活が、自律神経を整え睡眠の質に直結するというならば、やっぱりこの規則正しさをまず形からでも良いから取り入れ、体の調子を整えること。
行動が先か、結果が先か、あー、また降り出しに戻ってしまったような、感覚になってしまいました(笑)
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